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コージー冨田、芸人の原点はトヨタ工場のおばちゃんたちの笑顔
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.01.17 11:00 最終更新日:2019.01.17 11:00
若手芸人の登竜門番組『東京オーディション(仮)』(TOKYO MX)で、1月の審査員を務めたコージー冨田に話を聞いた。
――お笑いの審査員をやってみていかがでしたか?
「審査をするのは難しいね。お笑いのみなさんはすごいと思っちゃいます。ものまねも声だけじゃなく、内容でどれだけ笑わせられるかが勝負なので……。僕も、自分でものまねするときは、どうしても似たような声を並べちゃうんです。
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石橋貴明さん、ルー大柴さん、桂歌丸さんのちょっと鼻にかけたような声をどう変化させるか、声のキーの高さで微妙に調整したりフレーズを変えたり。ものまねをしていて一番難しいのが、鉄板ネタがないことです」
――ものまねを始めたきっかけはなんですか?
「小学校5~6年のとき、『侍ジャイアンツ』の再放送があって、クラスのみんなが主人公のものまねをするようになったんですけど、僕だけアナウンサーのものまねをしたんです。
友達のお膳立てというか、主人公が登場するまでの前説を僕がやることで、みんなが楽しめる。その頃から周りを楽しませることが好きでしたね。
大人になってトヨタ自動車の工場で働いたんですけど、油まみれで嫌になるときもあるんですよ。そんなときに職場のおばちゃんとかにものまねすると、『あんた、うまいね~』って言ってくれるのが嬉しくて。
もっとたくさんの人を笑わせたい、ものまねがやりたいと思って東京に出て来ました」
――ものまねをやる際に、なにか難しいことってありますか?
「これをやっておけば安心というのがないんです。お客さんの年齢層に合わせてネタの内容をその場で変えることもありますし、若いお客さんが多いときは流行りのドラマを入れても大丈夫かなとか。
同じ意味でも違う言葉になる『ジャケット』と『上着』なんて言葉の選び方にも気を遣いますね」
――お客さんとの距離の縮め方は?
「たとえば、地方営業ではその土地にしかないショッピングセンターの名前を出して、そこで買ったというだけで一気に距離が近くなるなんてこともありますよ。タクシーの運転手さんから地元ネタを仕入れたり(笑)」
――2019年、新しくやりたいことは?
「ものまねの審査員をやりたいんです。1月に僕の企画でものまね王座決定戦みたいなことをライブでやるんですよ。僕にとっては初の試みなんですけど、メンツは若手ばかり。僕が面白いと思っている人たちを勝ち抜き戦でやろうと思っていて。
僕は『ものまね王座決定戦』こそが王道だと思ってるんです。トーナメントで勝ち抜いていくことで、ものまねブームに火がついたんですけど、1年に1回なんですよ。もっといっぱいやって欲しいなって思って、それをライブでやろうと思ったんです。ライブにすることで、もっとたくさんの人に見てもらいたい」
実は、コージー冨田は最近のものまねに物足りなさを感じているのだという。
「ものまね自体は世間に広がっているけど、クオリティが低い。テレビによってハードルが低くなった部分もあるんですけど、僕のライブではちゃんとオリジナリティを持ってる人を集めてやろうと思ってます。
好きなんですよ、ものまねがね。いろんな考え方があるのは承知ですが、僕がものまねを好きで見ていた時代を再現したいんです。『俺にもできる』はダメ。『俺にしかできない』ものがものまねなんですよ」
出演した『東京オーディション(仮)』では、番組内のミニコーナーでオンライン英会話『ネイティブキャンプ』のレッスンを受けていたが……。
「英会話とものまねって似てる部分があるんです。たとえば関西弁などの方言を使うとき、そこまで強い言い方をしなくてもいいのに、見よう見まねで少し大げさになってしまうことがあって。
発音も気を付けなきゃいけないなと思うんですけど、英会話もこの発音あってるのかな? とか気になったら、言葉が詰まって出てこなくなってしまうことってありませんか? 英語を苦手とする日本人によくあることですよね。
ものまねも同じで、なるべく『ネイティブ』でいることが重要なんですよ」
※1月29日、麻布十番CROKET MIMIC TOKYOにて『MIMICものまね王決定戦』が開催