エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

嵐・大野智、2006年に感じていた「脱退への葛藤」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.01.30 16:00 最終更新日:2019.01.30 16:00

嵐・大野智、2006年に感じていた「脱退への葛藤」

 

 人気グループ「」が1月27日、「2020年12月31日での活動休止」を発表した。同日行われた会見で、リーダーの大野智が「自由に生活したい」と2021年以降の一時休業を宣言した。

 

 実は嵐には、過去にもメンバー脱退の危機があったことが、2014年11月7日に放送された『嵐 15年目の告白』(NHK総合)で明かされていた。

 

 1999年に結成された嵐だが、最初に脱退の危機を迎えたのは相葉雅紀。2002年、サックスの練習をする企画で、根っからの努力家の相葉は、練習のしすぎで肺に穴が開く肺気胸となり、入院を余儀なくされた。

 

 

 相葉は「病気になって復帰できないと思った。終わりだと思った。嵐に戻れないかもしれない」と回想。再発率が高いため、脱退の可能性を感じていたが、何とか乗り越えてきたという。その話に櫻井翔は「そこまでとは初めて聞いた」と驚いていた。

 

 その同時期、20歳になっていた櫻井は「嵐は僕の年齢で25歳ぐらいまでなんじゃないか」と、2007年前後で活動が終了するのではないかと感じていたという。

 

「やれどもやれども、嵐が形作られていくのも時間かかるし、うまくいっているかというと、そうでもない」と当時の状況に業を煮やしていた。

 

 松本も同調し「10年は続かない。嵐って名前をつけてもらったけど、なにか成し遂げられるかな?」と疑問を持っていたという。そこで嵐は5人で集まって互いに何度も話し合った。

 

 世間的な認知度をさらに上げたいと考えた二宮和也は、「状況を打破するには、今の仕事を全部投げ打って、下剋上を起こすしかない」とメンバーに提案。

 

 だが、しばらく静観していた大野が「今を頑張れないヤツがなに頑張れるんだ」と叱咤激励。その言葉で、今の目の前にある仕事に愚直に取り組み、次第にブレイクへの階段を駆け上がっていった。

 

 その後、嵐は2004年の『24時間テレビ27』(日本テレビ系)で初メインパーソナリティを担当。レギュラー番組も増加し、押しも押されぬ国民的アイドルとなった。だが、その頃、大野は一度脱退を考えていたという。

 

 大野は「2006年くらいから、正直辞めようと思った。この仕事をしてたらできないことに興味を持ち始めちゃった」と告白。櫻井が「『インド行きたい』とか言ってたの、その時期じゃなかったっけ?」と聞くと、大野はうなずきつつ、こう続けた。

 

「海外放浪したくなっちゃって。単純にもう、自由になりたいみたいな感じ。この気持ちのまま一緒にいれないなと思って。申し訳なくて。すごい葛藤してた」

 

 それでも活動を続行するが、「その気持ちが落ち着いたのが10周年のとき」と、2009年頃にようやく落ち着いたという。

 

「10周年迎えて、尋常じゃないくらい祝っていただいた。そこで、我に返った感じ。もしあそこで走ってたら、俺、今ごろ、沈んでるだろうなとかは思う」と打ち明けた。

 

 櫻井は「2006年の段階であなたが抜けちゃったら、今の感じもないでしょ」と驚き、相葉は「1人欠けたら、もう何か違うね。やっていけないし、やりたくない。よかった、やめないでいてくれて」と感謝。松本、二宮も大野の初めての告白に衝撃を隠せない様子だった。

 

 コンサートではファンのために常にチャレンジを行い、斬新な演出に挑むからこそ、メンバー間に「気まずい空気」があったことも大野はぶっちゃけた。

 

 大野は「俺が悪いのがわかっていて言えなかった。松潤との間にあったの」と吐露する。ライブの大野のソロ曲の尺をめぐって、演出も手がける松本はフルコーラスを提案したが、大野は1コーラスを主張した。

 

 松本は「正直な話、すげえムカついた」と笑って切り出し、全体の構成を考えた場合、長めに歌ってほしかったことを主張。大野は「『ごめん』って(すぐに)言えなかった」と正直に詫びて、わだかまりは一切ない様子だった。

 

 互いに言いたいことを言い合える本音が通じる関係だからこそ、ピンチの際には阿吽の呼吸で互いをカバーしてきた。15周年ライブでは、途中で二宮が腰を負傷して、ステージに立てるか危うい状況になってしまう。

 

 二宮のあまりの痛がりっぷりに、松本は「ジャンプアップ、やめる?」と舞台の下からステージに飛び出す演出を止めることを提案。

 

 二宮は「大丈夫、大丈夫!」と強がるが、状況を察した大野が「やめよう!」と告げ、5人のコンセンサスが取れたうえで、スライドアップという腰に負担のかからない形でステージに立った。長年、ジュニア時代から一緒にライブに出て、互いにピンチを支え合ってきた嵐ならではの絆が垣間見える出来事だった。

 

 嵐はそれぞれ個性が違うからこそ、5人は音楽、バラエティ、演技など多種多様のジャンルに挑み、それぞれの特技を活かして、適材適所でリードしてきた。

 

 芸術家肌で歌唱力にも定評がある大野、キャスターもこなす知性を持つ櫻井、柔和な笑顔で「恋人にしたい男性有名人ランキング」3年連続1位の相葉、ゲーム好きで演技派の二宮、コンサートの演出も手掛け、ドラマ出演本数は一番多い松本。

 

 各々のキャラクターを活かして、個人の活動もグループの人気にフィードバックさせて相乗効果で人気を獲得した。

 

 櫻井は1月28日放送の『news zero』(日本テレビ系)で嵐の今後の復活の可能性に「あります!」と明言。

 

「いつかまた5人でそろってパフォーマンスすることを頭の片隅に置きながら、それぞれが活動していくことになると思います」

 

 暫定的な休みを取り、また機が熟した際に5人揃った姿を見せる。まさにそれこそが、ファンからの『WISH』(代表曲の一つ)なはずだ。

もっと見る

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る