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ウドー音楽事務所の「外タレ招聘事情」ときには付き人の如く

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.03.22 20:00FLASH編集部

ウドー音楽事務所の「外タレ招聘事情」ときには付き人の如く

1977年初来日した「KISS」のジーン・シモンズ(左)と高橋代表

 

「とはいえ、どんなに頑張っても、できないことがある。そのときは、できない理由をきちんと説明する。彼らは結果だけを求めるわけではなくて、プロセスも大事にする。そのプロセスの積み重ねがいい結果を生み、信用に繫がっていくものだと思う。

 

 また、海外のアーティストのマネージャーは、弁護士が多いんです。エリック・クラプトンやジェフ・ベックもそう。契約書をチェックしたり、仕事のリスクを考えたりするのが、ビジネスマネージャーの役割。

 

 我々には、英語力や相手の考え方を先回りする気遣いなど、さまざまなスキルが必要になりますが、海外のマネージャーから学ぶことも多々あります」

 

 一方で、ライブのセットリストについて意見を求められ、「日本ではとくにこの曲は人気があるよ」と、アドバイスすることもあった。もてなす側ともてなされる側、という関係値以上の付き合いがあった。

 

「いいホテルに泊まって、美味しいものを食べて、精神的なプレッシャーを与えず、最高のコンディションでステージに上がってもらう。

 

 それって、お客さんにとっても最高のこと。僕がこの仕事をやっていてよかったと思うのは、やっぱりいいライブを観たときなんです。ライブのエネルギーが自分の活力になる。

 

 あと、世界のスーパースターと仕事するわけですから、なかなか体験できないことがたくさんある。だから言えないエピソードも多い(笑)。

 

 今後、ウドーが目指すのは、5年後、10年後、15年後、長く続けられるアーティストを見つけて、招聘していくこと。ウドーは新人も育ててくれる、というイメージを作っていきたいですね」

 

 1975年にウドーに入社した高橋代表は、40年以上、クラプトンのツアーマネージャーを務めた人物でもある。「最後に」と高橋代表が、ウドーの海外アーティスト公演でいい席をゲットする秘訣を教えてくれた。

 

「ウドーの有料会員になっておいていただくことです。アリーナ席は、有料会員の方の予約を優先して、前から埋めていきます。

 

 年間数千円程度(注:4800円、税込み)ですから、めったに来日しないような、大好きな海外アーティストのライブでアリーナのいい席がとれたら、元が取れますよね(笑)」

 

ボブ・ディランから高橋代表への直筆メッセージ

ジェフ・ベックが高橋代表に贈った1986年軽井沢ライブ使用ギター

 

 半世紀にわたるコンサート制作のなかで、アーティストたちがウドーに残したギターやサイン、当時のポスターなどの貴重な品々が展示される、「UDO 50th Anniversary Special Exhibition」が、有楽町マルイ8F特設会場で2019年3月31まで開催中。詳しいお問い合わせはウドー音楽事務所まで。


資料提供・ウドー音楽事務所

 

(週刊FLASH 2019年3月19日号)

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