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ウドー音楽事務所の「外タレ招聘事情」ときには付き人の如く
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.22 20:00 最終更新日:2019.03.23 17:31
「とはいえ、どんなに頑張っても、できないことがある。そのときは、できない理由をきちんと説明する。彼らは結果だけを求めるわけではなくて、プロセスも大事にする。そのプロセスの積み重ねがいい結果を生み、信用に繫がっていくものだと思う。
また、海外のアーティストのマネージャーは、弁護士が多いんです。エリック・クラプトンやジェフ・ベックもそう。契約書をチェックしたり、仕事のリスクを考えたりするのが、ビジネスマネージャーの役割。
我々には、英語力や相手の考え方を先回りする気遣いなど、さまざまなスキルが必要になりますが、海外のマネージャーから学ぶことも多々あります」
一方で、ライブのセットリストについて意見を求められ、「日本ではとくにこの曲は人気があるよ」と、アドバイスすることもあった。もてなす側ともてなされる側、という関係値以上の付き合いがあった。
「いいホテルに泊まって、美味しいものを食べて、精神的なプレッシャーを与えず、最高のコンディションでステージに上がってもらう。
それって、お客さんにとっても最高のこと。僕がこの仕事をやっていてよかったと思うのは、やっぱりいいライブを観たときなんです。ライブのエネルギーが自分の活力になる。
あと、世界のスーパースターと仕事するわけですから、なかなか体験できないことがたくさんある。だから言えないエピソードも多い(笑)。
今後、ウドーが目指すのは、5年後、10年後、15年後、長く続けられるアーティストを見つけて、招聘していくこと。ウドーは新人も育ててくれる、というイメージを作っていきたいですね」
1975年にウドーに入社した高橋代表は、40年以上、クラプトンのツアーマネージャーを務めた人物でもある。「最後に」と高橋代表が、ウドーの海外アーティスト公演でいい席をゲットする秘訣を教えてくれた。
「ウドーの有料会員になっておいていただくことです。アリーナ席は、有料会員の方の予約を優先して、前から埋めていきます。
年間数千円程度(注:4800円、税込み)ですから、めったに来日しないような、大好きな海外アーティストのライブでアリーナのいい席がとれたら、元が取れますよね(笑)」
半世紀にわたるコンサート制作のなかで、アーティストたちがウドーに残したギターやサイン、当時のポスターなどの貴重な品々が展示される、「UDO 50th Anniversary Special Exhibition」が、有楽町マルイ8F特設会場で2019年3月31まで開催中。詳しいお問い合わせはウドー音楽事務所まで。
資料提供・ウドー音楽事務所
(週刊FLASH 2019年3月19日号)