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本木雅弘が会見で語った「内田裕也さんと会った最後の日」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.22 23:36 最終更新日:2019.03.22 23:36
3月17日に死去したロック歌手の内田裕也さん(享年79)の葬儀・告別式が、22日、近親者のみの家族葬で営まれた。2018年9月15日、妻で女優の樹木希林さん(享年75)に先立たれており、半年を経て後を追う形に。
葬儀後、内田さんと樹木さんの長女・也哉子(42)の夫で、義理の息子である俳優・本木雅弘(53)が自宅前で会見。病床での義父の様子を語った。
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「(死に顔は)とても静かな微笑でした。本当に笑っている顔で、眠っているような。闘病生活の最後のほうは体もやせ細っていたけど、顔はそんなにゲッソリしてなかったので、本当に静かな顔」
4年ほど前から体調を崩し、この1年は自宅で療養していたという内田さん。今年に入って肺炎、誤嚥性肺炎を患い、入退院を繰り返していた。
「自宅にいるときは16年来付き添ったマネージャーさん、バンドの方、家族が様子を見ていたんですけど、夜は裕也さんひとりで過ごすのが通常で。
24時間態勢の介護にしようという話をしていた矢先の入院でした。臨終には誰も間に合わなくて、看護師さんがチェックしたときには、すでに呼吸が止まっていたそうです。
裕也さんの中では、自分が亡くなったこともわからず、寝ているまま逝ったんじゃないかなと想像しています」
闘病中、自身の心持ちについて問われ、「孤独との戦いだな」と漏らすこともあった。自身の死期を見据え、ひとり覚悟を固めていたのか。延命治療は頑なに
拒否し、rockな生き様を貫いたロックンローラーにとって、心の拠り所としていたのは妻・希林との思い出だ。
「裕也さんとは3月10日、長男と次男を連れて見舞いに行ったのが最後になりました。ちょうどその頃、樹木さんの出版物が話題となっていて、その話になったんです。
生前、樹木さんは率直な物言いが過ぎて、『口が災いするね』と自ら戒めてたんですよね。それが『結局、その “口” がたくさんの人に評価されてるね』って、半ば冗談で裕也さんに言ったらけっこう受けてて(笑)。『そうか』と言いながら、楽しそうに笑ってましたね」
昨年、樹木さんが荼毘に付された際、内田さんは彼女のあごの骨を拾って持ち帰っていたという。いま、内田さんのお骨が入った骨壺は、妻の骨のかけらと仲良く並んで、樹木さんの暮らした家に置かれている。今後、お骨は彼女と同じ光林寺(東京・港区)のお墓に入る予定だ。
「お墓に入る前にすでに一緒になっているんですよね。今ごろ、あの世で協議しているんじゃないですか。『これからどうしますかね』なんてことを喋りながら。
今回、(死去の)タイミングは病に向き合っている裕也さんと、それを見守る私たち家族が長患いしないよう、樹木さんが気を遣ってちょっと早めに連れて行ったんじゃないかと思います。
生前、樹木さんは自分が裕也さんを片付けると思っていた節があったんですけど、結果的に(樹木が亡くなって)半年というスピードは、樹木さんが有言実行したのかなというふうにも感じますね」
類まれな個性を持ち、お互いを敬いながら長らく別居生活を続けていた内田さんと樹木さん夫婦。「天国で一緒になるなんて、そう簡単にはいかねえよ!」と、笑ってうそぶきながら喧嘩しているかもしれない。