クセの強いウイスキー好き「亀田興毅」がKOされたこの1杯

　店内に足を踏み入れた亀田は、「日本のウイスキーはまったくわからないので、今回勉強させてもらいます」と宣言。彼の好みを聞き、店主の堀上敦さんが提供したのは、ニッカ「シングルモルト余市 ピーティ&ソルティ」。香りを楽しんだあと、一口飲んだ亀田は、興奮した様子で……。

「本当にすごいパンチ効いてて、めちゃ旨いです！　飲んだあと、鼻からスモーキーな香りが抜けるのもいいですね。味も、香りも、酔った感じも楽しめますね」

　次は、本坊酒造のマルスウイスキー。2015年に福岡でおこなわれた、ウイスキーイベントのみの限定ボトル「マルス ウイスキートーク福岡／天体観測シリーズ3rd火星シェリーカスク#157」だ。375本限定で、当時の定価は3万円。現在は20万円近くで取り引きされることもある、超レアものである。

「めちゃくちゃ貴重やないですか」と緊張気味の亀田は、一口飲んで感動。

「熟成されて出る美味しさは次元が違う。ボクシングに例えると、パンチが重いというか、階級違いですわ……」

　元王者が、たちまちKOされてしまったのだった……。次のページでは、亀田が「ゾートロープ」で味わった7本を紹介する。

【亀田が飲んだこの7本（冒頭の写真左から）】

・イチローズモルト「モルトアンドグレーン　ワールドブレンデッド」
・江井ヶ嶋「シングルモルトあかし」
・サントリー「知多」
・江井ヶ嶋「あかし　カベルネフランカスク」
・ニッカ「シングルモルト余市　ピーティ&ソルティ」
・マルス「ウイスキートーク福岡（天体観測シリーズ3rd火星シェリーカスク#157）」
・イチローズモルト「ゾートロープ店舗限定ボトル」

かめだこうき
1986年生まれ　大阪府出身　日本人初の3階級制覇王者。ウイスキー歴は1年4カ月。好きな銘柄はカリラやアードベッグ

取材＆文・鈴木隆祐

（週刊FLASH　2019年3月19日号）