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吉本新喜劇の4座長が語る「すっちー」ウンコ発言が多すぎる
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.01 11:00 最終更新日:2019.05.01 11:00
60周年を迎えた吉本新喜劇を、新たな時代へと導く4人の座長。キャラクターもキャリアも異なる4人はそれぞれ、お互いをどう見て、どんな素質を感じているのか。
−−ここでは4人にしかわからないお互いの才能、素顔をお聞きしたいと思います。すっちーさんの人となりを教えてください。
小籔千豊(以下、小籔)「いまやCMにもいっぱい出てますし、新喜劇のキャラクターとして『月刊コロコロコミック』の宣伝大使になったり、『(ダウンタウンの)ガキの使いやあらへんで!』に出演したりも、いままでなかったことで、大きく貢献してくれてます。
東京でも原宿で、前から、すち子のTシャツを着た人が歩いてきて。その人をビックリさせてあげようと、わざとギリギリまで近づいたんですけど、見向きもせずに歩いていきました(笑)」
すっちー「まさか、小籔さんがそんなとこにおるとは思ってないでしょ」
小籔「マイナス面でいうたら……ベテランとも若手とも、必要以上にはしゃべらない、ビジネスライクな新喜劇を過ごしてきた僕からすると、『若手とも同じ目線で、ベテランとも仲良くする座長が現われたな』と思てたんですけど、この先、須知(すっちー)は、だんだん孤立してくると思いますね。
けっして彼がエラそうになったとかじゃなくて、まわりが威厳を感じて須知に話しにくくなり、須知も業務に追われ楽屋でしゃべるという気もちょっと失せてきて、座員と須知との間の溝がこの先、大きくなってくるでしょうね」
すっちー「座長になりたてのころ、小籔さんに『座長をメッチャやめたいって思うときが必ず来るで』って言われて、やっぱり何回かありましたね。だから『コヤトラダムスの大予言』ってよく言うんですけど、ホンマにピタッと当たることがあるから怖いんですよ」
酒井藍(以下、酒井)「それ、わかります!」
川畑泰史「僕は、すっちゃんと一緒にやる機会はなかなかないんですけど、一緒になったら台本しくじったなっていうときでも確実にホームランを打ってくれる。
最初のころは漫才とかコントをやってきた人なんで、どうしても試行錯誤もありましたけど、それがいま、非常に噛み合ってきて、良い状態じゃないかなという気がします。
楽屋でも若手にどんどんミニコントとか仕掛けていって、雰囲気もいいし。ただ、それがちょっとイヤな後輩もいてるんちゃうかな(笑)。すっちゃんは『仲良くしようや』って行くんですけど、若手からすると『須知さん、しつこいな』みたいな」
すっちー「自分の子どもとしゃべるときも、ちょっとそういうのを感じるようになってて。だから、若手もそんなんあるんやろうなぁとは思いますね」
酒井「私は、須知兄さんの隣で一緒にボケさせていただくことがたくさんあって、ほんとにお客さんを巻き込んでいくパワーがメチャクチャすごいんですよ。一瞬『これ、ちょっとアカンな』って、私やったら怖気づいちゃうときも、そこから巻き返す力がすごいんです」
ただ、『ウンコ』っていうワードが、メチャクチャ多いんですよ。それに影響されて私もメチャ、『ウンコ』って言うようになって。
この前ははじめてプロデューサーから『もうちょっとウンコ、減らしてもらえますか?』と言われました。須知兄さんのせいやと思てます。
すっちー「すみません!」
すっちー
1972年1月26日、大阪府出身。自動車整備士を経て、お笑いコンビ「ビッキーズ」を結成するも解散。芸名をすっちーと変え、2007年に吉本新喜劇に入団。強烈な大阪のおばちゃんキャラ「すち子」を確立し、吉田裕との「乳首ドリル」などで人気を博す。2014年に座長に就任後は、すち子キャラでテレビやCMにもひっぱりだこ。
酒井 藍(さかい・あい)
1986年9月10日、奈良県出身。奈良県警に勤めていたが、吉本新喜劇に入りたいという夢が捨てきれず、2007年に「金の卵オーディション3個目」を受けて合格したことを機に入団。明るい性格とぬいぐるみのような愛らしいフォルムで人気を獲得し、2017年に新喜劇史上初の女性座長に就任した。最近は「藍五郎」や「藍姐さん」などの新キャラも誕生。
川畑泰史(かわばた・やすし)
1967年6月22日、京都府出身。NSC(よしもと芸能学院)9期生から1991年に吉本新喜劇に入団。2006年2月の小籔座長誕生に続き、同年9月に仮座長公演を行い、2007年6月に入団16年目にして正式に座長に昇格した。「顔パンパン」や「カーッ」といったギャグで爆笑を取るかと思えば、職人肌の的確なツッコミで芝居をまわしていく。
小籔千豊(こやぶ・かずとよ)
1973年9月11日、大阪府出身。お笑いコンビ「ビリジアン」を解散後、2001年に吉本新喜劇に入団。約4年という異例の早さで座長に就任すると、新喜劇を全国に広めるため東京に進出、現在はピンとしても多数のレギュラー番組に出演する。また、お笑いと音楽を融合させたフェス「コヤブソニック」も主宰。ドラムの腕前も一級品。
(吉本新喜劇60周年公式スペシャルブック)