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女優・飛鳥凛「仮面ライダーの姫」がポルノ映画に挑む理由

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.10 20:00 最終更新日:2019.05.10 20:00

女優・飛鳥凛「仮面ライダーの姫」がポルノ映画に挑む理由

 

 2019年4月に公開が始まった、エロティックサスペンス映画『殺人鬼を飼う女』(KADOKAWA映画)で主演を務める、気鋭の女優・飛鳥凛(28)。サスペンスのおどろおどろしさと、官能的ポルノシーンを体当たりで演じ切った。

 

 飛鳥はデビューして間もない2008年から、『口裂け女2』『ひぐらしのなく頃に』といったホラー映画に出演し、その後もホラー作品への出演が続いた。

 

「もう覚えてないんですけど、幼稚園とか? 物心つく前から、『エクソシスト』や『エイリアン』シリーズといったグロテスクな作品をずっと見てたらしいんですよ。

 

 そのころ『金曜ロードショー』とかでよく放送していて、それをひとりで見ていたみたい。たぶん生まれ持って好きなんですね。家族のだれかが好きで、というのもありませんでした。

 

 それから、今回『殺人鬼を飼う女』を監督された、中田(秀夫)監督のホラー作品を見るようになりました。中田監督のおかげで映画というもの自体も好きになりましたし、ホラーがもっと大好きになって。

 

 芸能活動を始めてから、『なにがやりたいの?』と聞かれたら、ずっと『ホラーがやりたいです』と答えていたぐらいでした」

 

 一番影響を受けたのは、日本国内のみならず、世界中の観客を震撼させた『リング』。希望が叶って、ホラーを演じる側になり、発見もあった。

 

「たとえば『リング』だったら、恐怖を与える『貞子』の側ではなくて、襲われる側を演じてみたいタイプです。ホラーの現場って、撮影現場は和気あいあいとしているんですけど、やっぱり本番は怖いんですよ。

 

 私がちょっと前に出演させていただいたホラー作品で、私に恨みを持って死んだ女性から、携帯に電話がかかってきて、電話をとると彼女の顔が実物ですぐ横に出てくる、というシーンがありました。

 

 本番中なのにビビってしまって、腰が抜けそうになって、思わず素で叫んでしまいました。心の中では『カメラを止めてくれ!』と思うほど(笑)。たまたま台本にも、『叫ぶ』って書いてあって、本当によかった。『ホラーの現場って改めてすごいな』と痛感しました。

 

 でも、『リング』はもっと怖いはずですから……ちょっと想像できませんね。じつはプライベートでお化け屋敷に行く勇気はないので、貞子に襲われる役を演じて、仕事でちょっと味わってみたいなという『怖いもの見たさ』があって(笑)」

 

 デビューからしばらくは、ホラー作品を演じ続けた飛鳥だが、その名を一躍有名にしたのが、菅田将暉が主演のひとりを務めたことで話題になった、特撮ドラマ『仮面ライダーW』(2009年、テレビ朝日系)だ。

 

 劇中で悪役ヒロイン・園咲若菜を演じたことから「若菜姫」という愛称で親しまれ、役名義でCDデビューも果たす。のちにブレイクしていく、当時10代の若手俳優たちが集まった現場は、さながら学校のようだった。

 

「同世代も多くて、私がこれまで経験したなかでも、一番仲がよかった現場だと思います。特定の誰かと仲が良かったというのではなく、全員で家族みたいな関係でした。スタッフさんにも『ここ何年かの戦隊とライダーで、こんなに仲良くなったのは見たことない』と言われて。

 

 たとえば撮影期間中に、軽井沢に3泊で行って撮影は1~2日ぐらいの、いわゆる『ご褒美ロケ』があったんですけど、そのとき仲が良すぎるゆえの、衝撃的な事件がありました。

 

 役が死んでしまってもう出演シーンがない(君沢)ユウキくんが、(主役のひとり、桐山)漣くんに聞いたみたいで『みんな軽井沢行くの? いいな~オレも行く!』って。冗談だと思ってたんですけど、けっきょくユウキくんは、だれにも知らせず新幹線に乗って自腹でやって来て『会いに来ちゃった!』って。

 

 そしたら、漣くんとユウキくんだけ、プロデューサーさんに連れて行かれて……すごく怒られたみたい。部屋に帰ってきたときは、2人ともげっそりしました。『やばい、めっちゃ怒られちゃったよ……』って。そしてユウキくんは帰らされるという(笑)。

 

 撮影期間が終わってからも、みんなでよくご飯に行ったり、たまに旅行に行ったりして、ほぼ毎日一緒にいました。青春でしたね」

 

 仮面ライダーのヒロイン役でブレイクを果たした飛鳥の第三の転機はなんと、女性の同性愛を描くポルノ映画『ホワイトリリー』(日活、2017)だった。

 

「どの作品が、というわけではありませんが、海外の作品はだいたい、必要なところでためらわず脱ぐシーンを作りますよね。そういう場面は、自分でも、イヤらしいシーンとしては見ていなかったんです。

 

 だからもともと、裸になることにそこまで抵抗があったわけではなく、『映画や作品のなかで必要な一部分だな』と思っていたんですけど、しばらくはそういうお話がありませんでした。

 

 それでちょうど所属事務所が変わったときに、『中田監督のオーディションがあって「ホワイトリリー」という作品です』とお話をいただきまして、台本を読ませていただきました。

 

 設定は過激ではありましたが、『リング』が本当に好きで、その監督が撮ってくださる作品で、しかも主演ができるとなったら、正直に『すぐやりたい!』と思ったんです。

 

 一応、私も女性なので(笑)、一歩を踏み出す勇気はすごく試されたんですけど、それよりも『一回すべて投げ出してやってみたいな』という気持ちでしたね」

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