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堤幸彦の「鉄板出前めし」鮭と明太子のおにぎり弁当を毎朝

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.24 16:00 最終更新日:2019.05.24 16:00

堤幸彦の「鉄板出前めし」鮭と明太子のおにぎり弁当を毎朝

 

「ウーバーイーツ」などの宅配サービスが急拡大し、じつはいま空前の “デリバリーブーム” だ。もちろん、老舗の出前も頑張っている。では、超多忙な各界の第一人者たちは、なにをとっているのか。映画監督・堤幸彦の仕事場を訪ね、とっておきの一皿を聞いた。

 

 堤の出前めしは、もはや「儀式」だ。

 

「頑固なまでに同じものを毎日、口にする。そして『今日も1日やろう』と決意するんです」

 

 

 それが、映画やドラマのロケ弁のなかでも、シンプルを極めた「ポパイのおにぎり弁当(500円、税別)」。テレビ局や撮影所への出前が専門だが、練馬区近辺には、日替わり弁当の宅配もしている。

 

 おにぎりの具材は30種類。おかずは、コロッケや唐揚げなど、6種類から選ぶことができる。ドラマなどのエキストラに参加すれば、ありつけることも。

 

「ポパイというくらいだし、そもそも洋食屋なのかな。でも僕は、おにぎり弁当しか頼まない。それも中味は鮭に明太子、おかずはゆで玉子、漬け物は食べられないので、たくあん抜きと決めてる。

 

 玉子もね、殻がたまに剥けないときがあるんです。今日は取材だから、茹でにも気合が入ってるな。完璧に剥けた(笑)」

 

 験を担がないという堤だが、ゆで玉子がうまく剥けないと、1日調子が出ないという。

 

「おにぎりは、わりと固く握ってあるでしょ。キッチリ噛み締めて咀嚼すると、バチッとスイッチが入る(笑)。ほかにもあれこれ試したんだけど、いちばんしっくりきたんです」

 

 堤は、「映画監督にはつねに自己検証が必要」とも語る。よけいなことを考えず、撮影に集中するためにも、食事も儀式的になるようだ。

 

「撮影時の朝は早く、日が昇ってすぐ開始。2時間半前には先に現場に行って、これを食べて力をつけ、その日やることを考えます。だから、まわりのスタッフはいい迷惑ですよ(笑)。

 

 きっかけは、10年ほど前、渡辺謙さんとご一緒した映画『明日の記憶』(2006年)。主役というのに謙さんは、異様に早く現場に来ては、入念に準備をするんです。そのほうが結果、非常に効率がよいと気づかされたんですね」

 

 しげしげとおにぎりを眺めた堤は、おもむろにパクッ。「これこれ」と思わず頷いた。


つつみゆきひこ
1955年生まれ 愛知県出身 1988年に劇場映画デビュー。代表作にドラマ『ケイゾク』『TRICK』、映画『20世紀少年』『人魚の眠る家』など。米津玄師とも共演した注目のドラムパフォーマンス集団「鼓和-core-」の4月公演の演出に協力。

 

【SHOP DATA】
●ポパイ(東京・練馬)
・住所:東京都練馬区豊玉北3丁目15-3
・配達エリア:練馬区、他区一部地域
※宅配専門。一般向けには、日替わり弁当が2個より注文可。オフィスなどへの定期配達が基本


(週刊FLASH 2019年5月28日号)

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