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霜降り明星せいや、未経験の大学生から芸人になって針のむしろ
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.25 20:00 最終更新日:2019.05.25 20:00
お笑いコンビ・霜降り明星のせいやが、5月22日放送の『今ちゃんの「実は……」』(ABCテレビ)に出演した。
番組では、せいやに、相方・粗品の「好きなところ100」をアンケート。わずか1時間ですべて書き上げたせいやは、100番目に《この世界に誘って僕を芸人にしてくれたこと》と、コンビ愛にあふれた回答をする。
吉本興業所属の芸人ながら、養成所出身ではないせいや。「(自分は)大学生の状態で、2年早く(吉本でピン芸人を)やっていた粗品に誘ってもらった」とコンビ結成のきっかけを語る。だが、結成当初はこんな苦労があったという。
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「芸歴0日のやつが、急に芸歴2~3年やっている人と同期の扱いになったので、(周囲からすると)『誰やねんあいつ』『楽して入ってきやがって』みたいになった」
高校生のときに漫才コンテストの出場経験があるものの、素人の大学生だったせいやが、すでに『オールザッツ漫才』で優勝していた粗品とコンビを組むことは、周囲の反感を大いに買ったそう。芸人同士がしのぎを削る場に、経験のないせいやが突然現れたことを、みな快く思わなかったらしい。
せいやによると、粗品は作家から「解散したほうがいいですよ」と助言されたほどで、2人の出番を見た芸人からも「あいつやばかっただろ」「ただの大学生だろ」と吐き捨てられる日々だった。そこまで批判される理由を、せいやはこう振り返る。
「お客さんも、『粗品のピンネタを見に来てるのに、何なのこいつ』みたいな。そのときに僕がちょっとでも引いたら終わりだと思って、どんなコーナーでもめちゃくちゃ前に出たんです。それが全部空回りした」
「粗品がちょっとでも嫌なやつだったらすぐ逃げていました」と言うせいやだが、彼の才能を見込んだ粗品から「1年耐えてくれ」と説得され、思いとどまったという。ここで共演者から「よく耐えられたな」と声をかけられると、「僕は正直いつでもやめられました」と明かしていた。
こうした苦労を物ともせず、M-1王者に輝いた2人。相方の辛かった心境が痛いほどわかっていたのか、粗品はせいやのアンケートの感想を聞かれ、「そうですね……」と言ったまま、感情が抑えきれずに涙ぐむ。特に《世の中全員が敵になっても粗品だけは僕の味方でいてくれるところ》という言葉が心に響いたらしく、「お互いに……」と感想を話し始めたところで涙があふれていた。
番組の最後に、粗品から「芸人に誘ったときに、せいやの人生を俺に賭けてくれたところが一番好き」と、お礼の言葉を返されたせいや。アンケートが2人の絆をより一層深めてくれたことだろう。