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片桐竜次の「JR中央線愛」盟友・松田優作と語り明かした店は…

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.07.21 16:00FLASH編集部

片桐竜次の「JR中央線愛」盟友・松田優作と語り明かした店は…

 

 ガード下を何駅も歩いたり、安居酒屋で潰れたり……。JR中央線にそんな思い出を持つ人は、世代を問わず多い。2019年は、新宿~八王子間の開業130周年。愛する中央線への思いを、俳優の片桐竜次(71)に、街を歩きながら聞いた。

 

 映画全盛期を知る “最後の世代” の役者が、片桐だ。東映の京都撮影所製作の映画で長年、端役を演じながら、徐々に芽が出てきた約40年前、東京からドラマ出演の依頼が舞い込むようになり、吉祥寺で3、4年ほど暮らした。

 

 

「それまでは、下北沢でよく飲んでたけど、まわりに業界人が多すぎたんで、少し離れたかった。中央線なら一本だから、中野や高円寺、阿佐ヶ谷でも飲んでたよ。調布の日活、祖師谷の国際放映のスタジオに出るにも、吉祥寺は乗り換えにちょうどよかった」

 

 撮影で毎朝早く、京都との往復もあり、家には寝に帰るだけの生活。たまの休みにハモニカ横丁で、60年続く「珍来亭」に偶然入り、頼んだタンメンがズバリ好みで、永福町に住むいまでも、思い出したように通っている。

 

「ハモニカ横丁も変わったね。故郷の下関では、九州の豚骨ラーメンを食べる。タンメンはなくてね。ここ以外にもう一軒、高井戸にタンメンのお気に入りがあったけど、そちらは数年前に潰れた。だから、この店には頑張ってもらいたいね」

 

 好物は昔から麺類。珍来亭は、往年の名優、故・佐藤慶も贔屓にしていたとか。ここではラーメンしか食べなかった佐藤とは、東映作品やドラマでもよく共演したという。

 

「怖く見えるけど、おもしろい人だったね」というのが、片桐の佐藤評。それはそのまま、本人にも当てはまる。

 

 吉祥寺には、映画もよく観に来る。出演作『相棒 劇場版3』(和泉聖司監督)も、「吉祥寺東映」改め「吉祥寺プラザ」で観たという。郷里が同じ盟友の故・松田優作とも会えば杯を交わし、映画の話ばかりしていた。

 

「今年は、ちょうど亡くなって30年でね。優作との想い出の中央線の店というと、高円寺北口のカウンターだけの焼酎の店には行ったね。もうないだろうけど……。最高の酒のつまみは映画談義ってとこかな(笑)」

 


かたぎりりゅうじ
1947年生まれ 山口県出身 1969年デビュー。『相棒』シリーズでの内村刑事部長役など。2016年、映画『キリマンジャロは遠く』(柏原寛司監督)で初主演。2018年には映画『ボストンの鉄爪』で監督デビュー

(週刊FLASH 2019年7月16日号)

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