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大鶴義丹の「JR中央線愛」宇宙一旨いグルメを紹介しよう
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.08.04 16:00 最終更新日:2019.08.04 16:00
ガード下を何駅も歩いたり、安居酒屋で潰れたり……。JR中央線にそんな思い出を持つ人は、世代を問わず多い。2019年は、新宿~八王子間の開業130周年。愛する中央線への思いを、俳優の大鶴義丹に、街を歩きながら聞いた。
義丹は阿佐ヶ谷生まれ。そこには、父の唐十郎が率いていた「状況劇場」の稽古場兼自宅があった。そして、いまも荻窪と西荻窪の間に住む。
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「中央線からは、ほぼ離れたことはないね。そうそう、高校のときには、新百合ヶ丘に住んでいたんだけど、整然としていて、カルチャーショックだった(笑)。なぜか、恵比寿や西麻布も居心地悪くてね」
飲み食いも、もっぱら中央線の新宿~吉祥寺間だ。
「西荻窪は、『チェーン店が根づかない』っていわれるよね。駅南口を出てすぐの柳小路には、『やきとり戎』などのディープで個性的な店が並んで、おしゃれな店なんて寄せつけない(笑)。
よく行くのは『珍味亭』。50年以上やっている台湾料理の店で、煮豚足なんかで、紹興酒を飲ませる」
思わず舌舐めずりをしながら話す義丹。「あそこのビーフンは世界一旨い」んだとか。
「中央線の古くからの飲み屋は、置いてるビールは必ず大瓶。僕はサッポロの黒ラベル大瓶が、宇宙一旨い液体だと思ってるから。
荻窪の『丸長』って、『池袋大勝軒』の大本の、丸長のれん会の総本山の店ね。まあ、つけ麺屋なんだけど、入るといきなり『40~50分はかかるから、我慢できない客は帰ってくれ』って書いてある。そこでメンマや焼豚つまんで、麺の茹で上がるのを待つ間に飲むビールがまた、たまらないんだよ」
そして、有名人というのに、行列もへいちゃら。
「阿佐ヶ谷の焼き鳥の『鳥久』は激旨なのに、銀座や六本木の何分の1かの値段ですむ。でも、予約が利かないんで、開店は夕方5時15分だけど、5時には行って並んでるよ。
それから、高円寺に3軒ある『大将』。父親はね、昔ながらの『ロータリー店(本店)』が落ち着くって言うけど、北口の『三号店』は火鍋も食べられる。そこの店長ともすっかり顔馴染み。
まぁ今、名前を挙げたような店、どこに行っても顔が割れてるんだけどね……」
鳥久では、「ももから揚げ」も必ず頼むという。取材日は、客演して7年めとなる、新宿梁山泊のテント公演の真っ最中。稽古中は毎日、花園神社そばの「ねこ膳」の定食で滋養をつけるそうだ。
奥さんとのデートで、たまには都心のビストロやトラットリアに行くが、どうしても気もそぞろになってしまう。
「やっぱりこのあたりに引き戻されちゃう。つねに刺激を受けていたいからね」
根っからの中央線気質な義丹だった。
おおつるぎたん
1968年生まれ 父は「状況劇場」「唐組」主宰の劇作家・唐十郎、母はその創設メンバーで女優の李麗仙という、演劇一家に育ち、1988年に映画デビュー。『アウト×デラックス』(フジテレビ系)でも、最古参レギュラーとして出演中
(週刊FLASH 2019年7月16日号)