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菜々緒、恋愛ドラマで初ヒロイン「血の通った人間の役(笑)」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.18 06:00 最終更新日:2019.10.18 06:00
「恋愛ドラマでヒロインを演じるとは、予想すらしていませんでした。すごく嬉しい半面、ファンの方や事務所以上に、私自身が心配でした(笑)」
現在放送中の新ドラマ『4分間のマリーゴールド』で、花巻沙羅を演じる菜々緒(30)。悪女役のイメージが強い彼女が、初めて恋愛ドラマでヒロインを務める。余命1年という運命に翻弄されながら、義弟との禁断の恋に悩む女流画家の役だ。
「生まれ変わるくらいの気持ちで役に向き合っています。『初めて血の通った人間の役をやっている』というような感覚(笑)。
悪女は、ある意味ロボット的な、クールさとポーカーフェイスを求められていましたが、今回演じる沙羅はその真逆。天真爛漫で、太陽のような存在です。
最初のポスター撮影のとき、まずは前髪を作ろうと、メイク室でハサミを入れて、自分で髪を切りました。撮影前、見た目から役作りに入るのは、自分の中ではとても大切なので、メイクやヘアチェンジで外見からイメージを柔らかく変えていきました。
私服でも、パステルカラーや花柄のワンピースを、あえて着ています。画家ということで、絵の先生に鉛筆の持ち方から筆の持ち方、塗り方まで指導していただいています。絵の仕上げを私が描くこともありますよ」
タイトルに入っている「4分間」にちなみ、「もし4分間、自由時間があればどう過ごすか」と聞くと、菜々緒の意外な人生観にたどりついた。
「4分ですか、うーん……。学生時代にバレー部で3分間コーチが打ったボールをただ拾い続ける練習があったのですが、その3分はすごく長く感じて(笑)。
逆に楽しいことはすぐ過ぎてしまうからこそ、短い時間は大切に過ごしたいですね。最近は、数分でも時間があるときは、瞑想などで自分とゆっくりと向き合うようにしています」
瞑想は、30代を迎えてから習慣になったという。
「20代はすごいせっかちでした。出かける時間ぎりぎりまで寝て、15分で準備して家を出たりとか。30代になってからは、予定の1時間前に起きて、瞑想して、水を飲んだり、すこし休憩したり、余裕を持って仕事ができるようになったと思います。
きっかけはスリランカで受けたアーユルヴェーダ(世界最古の伝統医学)。電子機器に触れない“デジタルデトックス”のプログラムがありました。
そこには図書館があって、施術を受けた人が読み終えた本を置いていくという場所だったんですが、偉人の方の言葉や、人生を考えさせられるような本をたくさん読む機会に恵まれました。
そのなかに『今日1日を人生最後の日だと思って過ごせ』というようなフレーズがありました。人生長いからってだらだら過ごすよりも、『最後の日かもしれない』と思って、しっかりと生きることの大切さを再認識しました」
そして、偶然にもドラマの中で「ただ長生きするより短くても充実させたい」という沙羅の台詞があった。
「『私が今この役を演じる、すごく重要なタイミングだったんだ』と思いました。最初は『なんでこの役が私なんだろう』と思っていましたが、『私じゃなきゃダメだったのかも』と解釈して、とらえることができました。
20代で悪女を演じ、30代になったタイミングで優しい役とか、天真爛漫な役をやらせていただいている。私がいま沙羅を演じるのも、意図せずとも必要なことで、重要なタイミングなのかもしれません。
これから30代でヒロイン役もやれるようになったら、予想外でおもしろいですね。でも、ちょっとすでに、悪女役が恋しくなっています(笑)」
ななお
30歳 1988年10月28日生まれ 埼玉県出身 T172 2009年より本格的に芸能活動を始める。現在はドラマ、映画、雑誌、CMなどで幅広く活躍中。ドラマ『4分間のマリーゴールド』(TBS系)が放送中。そのほか最新情報は、公式ツイッター(@NANAO1028)、インスタグラム(@nanao_official)にて
写真・中村和孝
スタイリスト・柴田一宏(DRAGONFRUIT)
ヘアメイク・一星夕子(アーツ)
(週刊FLASH 2019年10月22・29日号)