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M-1出場「かまいたち」ラストイヤーに史上初の二冠を狙う

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.21 20:00 最終更新日:2019.12.21 20:00

M-1出場「かまいたち」ラストイヤーに史上初の二冠を狙う

かまいたち(左から山内健司/濱家隆一) (C)M-1グランプリ事務局

 

 昨年、平成生まれ初の王者に輝いた霜降り明星が、テレビ出演本数で、今年のブレイクタレント1位(ニホンモニター調べ)に輝く大躍進。

 

 これまでも初代王者・中川家から始まり、アンタッチャブル、サンドウィッチマンなど数多くの人気芸人を世に出してきた、漫才日本一を決める『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)。

 

 

 SmartFLASHでは、今年もM-1グランプリ2019決勝に駒を進めたファイナリスト9組を直撃。12月22日(日)の決勝までの毎日、1組ずつ紹介していく。

 

 ラストの9組目はかまいたち。3年連続決勝進出を果たした彼らは、今年で結成15年とM-1出場ラストイヤー。2017年にはキングオブコントで優勝しており、史上初の二冠を狙う。昨年の決勝では、審査員の上沼恵美子に「達者ですね。プロやな」と言わしめたが、残念ながら優勝には届かず。M-1への挑戦は昨年で最後にしようと考えていたが、今年も挑戦を決めた。

 

 ラストイヤーに悲願の二冠達成をかける2人、ボケ担当の山内健司とツッコミ担当の濱家隆一に話を聞いた。

 

ーーまずは3年連続の決勝進出へのお気持ちと、意気込みを聞かせてください。

 

濱家 ファイナリストのなかで一番先輩ですし、来年からはいなくなるので優勝しか見てないです。

 

山内 一番先輩ということは、一番おもしろくて当たり前だと思っているので、「最後のM-1で優勝する」というベストのカタチで終わらせたいと思っています。

 

濱家 コントで優勝して、あとは漫才の大会だけだとずっと思ってきました。デビュー当時から漫才でもコントでも賞を獲りたいという思いでやってきて、最後の年にチャンスがめぐってきたので、M-1の歴代の優勝した方々と肩を並べられるようにがんばりたいです。

 

山内 チャンピオンにならないと意味がないと思っていて。「おもしろい奴ら」とは思っていただけているので、あとは結果。二冠という称号だけを目指しているので、2位とか3位はいらない。優勝だけを目指して決勝の日までがんばります。

 

ーー改めて、ご自身たちで思うかまいたちの強み、持ち味はなんだと思いますか?

 

濱家 我々の強みは「経験」に尽きます。

 

山内 僕らはM-1に特化したネタの作り方をしていないので、「どこでやってもみなさんに笑っていただける漫才」がコンセプト。M-1に流されることなく、かつ優勝もできるコンビであることを証明したいですね。僕らの漫才は円卓のテープルにも対応しますし……。

 

(C)M-1グランプリ事務局

 

ーーテレビや劇場の舞台だけでなく、円卓のパーティーでもどんと来いと。

 

濱家 (ショッピングモールのような)吹き抜けの場所にも対応しています。

 

山内 他のコンビにはない対応力も持ち味です。

 

ーーこれまで何度も賞レースで優勝されていますが、今回の優勝賞金1000万円の使い道は考えてますか?

 

濱家 毎回何かの賞金が入ったときは貯金して、あとは身内に配っているんです。身内もそれを期待していると思うので、今年も優勝したらいつもどおりですね。でも、好感度が上がりすぎると後々困るんで、書かんといてください(笑)。

 

山内 僕は家を探していて、その頭金にしようと思っていましたが、うちの母親から嫁に「優勝したら200(万円)くらいは送るように言っといて」と電話があったそうで。「がんばれ!」とかじゃないんですよ。そのとき僕、横にいてたんですけど、話は聞いてないことにしてるんです。いくらかは渡さんととは思ってますが、恐ろしいですね……。

 

ーー今年はファイナリスト9組中、7組が初進出です。ファイナリストのなかで意識しているコンビはいますか?

 

濱家 昨年のファイナリストである見取り図は、もちろん意識しています。そしてミルクボーイ。初めて彼らの漫才を見たときから今年の準決勝くらいおもしろかったので、ついに決勝に来たんだな、と。僕らの1つ下で彼らも芸歴が長いので、決勝に上がれてよかったなと思う反面、意識もしていますね。

 

山内 前々から「今年は誰が優勝すると思いますか?」という質問はよくされたんですが、その都度ミルクボーイとからし蓮根は名前を出していたので、やっぱり残ってきたかと。自分が見てもおもしろいやつらなので、しっかりと勝たないとと思っています。もう後ろから殴ったろかな、とも思っています。

 

濱家 ホンマに潰してどないするねん。しかしすごいフレッシュな顔ぶれですよね。初めて見たコンビもいらっしゃいましたし。

 

山内 知らないコンビもいるので、そこがどハマりして突き抜ける可能性も考えられる。僕らは急に変なことはしないので、しっかりとした漫才をお見せしたいですね。

 

濱家 M-1で一番先輩になったんだなという実感もあります。15年目のコンビらしく、足腰のブレない漫才をやりたいと思っています。

 

ーー敗者復活戦には決勝進出経験者が多く並びます。勝ち上がってきたら怖いのは?

 

濱家 みんなも言うと思いますが、和牛、天竺鼠、ミキ、アインシュタイン……もうどこが上がってきても激戦になりますよね。

 

山内 しかも上がってきたら間違いなく上位に(来そう)。

 

濱家 例年にないくらいのかなりの脅威です。今年は決勝に行ってもおかしくないコンビが(敗者復活に)何組おんねん、と。

 

山内 敗者復活枠が一組でよかった。3~4組おったらと思ったら……。

 

ーー今年も「笑神籤(えみくじ)」で決まるネタ順については?

 

山内 それに関しては、自分らの出番しか気にならないですね。僕らは過去に前半の出番しか引いたことがないので、とにかく後半を引きたいなと。

 

濱家 7番目かな。

 

山内 7? いいね、ラッキーセブンで。

 

ーー最後に、お2人の「人生訓」を教えてください。

 

濱家 「プリン体は取りすぎるな」。痛風なので、肝心なときに体が動かなくなるんです。

 

山内 人生訓ですか……「倍返しだ」で。今まで負けていたぶんも、優勝すれば全部倍で返せますから。ワンチャンスつねにあるぞ、ということにします。

 

※『M-1グランプリ2019』は今年も今田耕司・上戸彩を司会に、12月22日(日)18:34からABCテレビ・テレビ朝日系で生放送

 

構成&文/松田優子

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