12月28日放送のNHKスペシャル『令和家族 幸せ探す人たち』(NHK総合)で、関ジャニ∞の横山裕が複雑な生い立ちをテレビ初告白した。
横山は3歳で両親が離婚し、ついていった母が再婚。その再婚相手について「テレビで初めて言いますけど、それが『横山さん』という方だった」と、義父の名字が現在の名字になったと明かす。ある日、義父から突然、「今日からお父さんと呼びなさい」と言われたが、「衝撃でした。全然言えなくて、頭をどつかれた。『はよ呼べ』って」と回想。
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母と義父の関係について「初めは幸せだったかもしれないですけど、オカンはよく泣いていた。(義父を)悪くは言いたくないけど、怒号が聞こえたときもあった」と振り返る。母は仕事を掛け持ちして働き、横山も2人の弟を養うため、中学卒業後、建設会社で働いた。
だが、その頃に「オカンがガンになって横山のおっさんと離婚した。『弟は誰が(面倒を)見る?』ってなって、とりあえず施設に入るって。弟もつらそうだった」と次々と試練に見舞われた。
横山の母親は亡くなり、義父は存命だが、横山は「口にするのも怖い。ずっと避けている。横山のおっさんとは何年も会ってない。ちょっとまだ許せていない部分もある」と本音を吐露した。
そんな横山が、番組で家族と離れて里親と暮らす少年を取材。葛藤を抱えながらも、新たな家族のあり方を模索する里親や少年とふれあい、横山の心境にも変化があらわれる。
「俺も2人目のお父さん(義父)とケンカして会ってないし、『オカンに謝ってほしい』と思ったことがある。でもオトン(義父)もつらい思いをしているはず。俺に謝ったらオトンも気持ちが楽になるのでは。謝らせてあげたほうがいいのかなって」
最後に横山は「何かをやるときって覚悟がいる。向き合いたいなと思います」と今後、義父との関係を見直す可能性を示唆した。
横山は2017年1月27日放送の『A-Studio』(TBS系)でも、母の死や弟の記憶喪失について語っている。
2010年5月に母が急逝した際、横山は「弟たちが一人前になるまで絶対に俺が面倒を見る」と宣言した。実は、6歳下の弟は母の死のショックからおよそ2年間、記憶喪失になってしまった。「涙も見せなかった弟が、(母が)死んだ1週間後とかにバっと倒れた」と回想。その後、弟は結婚して、現在は幸せに暮らしているという。
自身は、関西ジャニーズJr.時代から建設業で働いており、「(ほかの)みんなは現場まで制服で来てたんですけど、僕は作業着で行っていた。そしたら事務所の人に『そんなんで来んな! 夢売る仕事やねんから』って言われて(笑)」。そのため、駅のトイレで私服に着替えていた。
『NHKスペシャル』では、自身が結婚した場合、「離婚したくない。お父さんお母さんも離婚は大変だけど、子供も大変ですから」と語っていた。壮絶な生い立ちを明かし、母だけでなく義父の心境も配慮できるようになった彼なら、きっと優しい父親になれるはずだ。