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でんでん、馴染みの店で「プータロー時代に得た役者力」を語る

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.07 16:00 最終更新日:2020.01.07 16:00

でんでん、馴染みの店で「プータロー時代に得た役者力」を語る

『冷たい熱帯魚』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞

 

 でんでんはいま、舞台『神の子』の稽古に励む。大森南朋(47)、田中哲司(53)と、警備員の役を演じる。

 

「なるべく、“ふり” をやめようと思ってる。怒ったふりとか、泣いたふりとか。

 

 泣く芝居でも、ただ涙を流してるだけじゃダメ。おふくろが死んだときの涙なのか、痛くて泣いてる涙なのか、博打で負けての悔し涙なのか、その涙の種類があるんです。あるんですよ。

 

 それはすごく難しいけど、そういうことを考えながら芝居をやってるのとやらないのでは、違うと思うんだ。

 

 台詞覚えはいいほうじゃない。何回も何回も声に出して、体の中に対流させる。そうすると、だんだん、『こういうことを言いたいんだ』って気がつく。それに気づいてからが稽古なの。今回の舞台は新作だから、台本の上がりは遅くなる。どこまで自分が完成形でいけるのか、試される舞台なんだ」

 

「ほら、もっと食べてよ」と、ちょうどよく焼けたホルモンを記者たちの小皿に取り分けた。

 

「この店ではね、みんな呂律がまわらないか、耳が遠いから、同じことを2回、3回言わないと伝わらないんだ(笑)。俺ももうすぐ70。『演じてる最中に台詞がぶっ飛んじゃうようになったら、辞めどきなのかな』って。でも、そうなるまでは続けていたいね。

 

『でんでんは、上手いか下手かわからないけど、なんかいいね』。そう言われると嬉しい。昔からそういう役者を目指してるんだよね」


でんでん
1950年1月23日生まれ 福岡県出身 水巻下二小学校、水巻南中学校、八幡中央高校卒 1980年『お笑いスター誕生!!』でデビューし、映画『の・ようなもの』(森田芳光監督、1981年)に出演。映画『冷たい熱帯魚』(園子温監督、2011年)など出演作多数。舞台『神の子』(赤堀雅秋作・演出)が12月15日東京・本多劇場を皮切りに全国7カ所で公演。映画『星屑の町』(杉山泰一監督)が2020年春公開

 

【SHOP DATA/ホルモン焼 番屋】
・住所/東京都中野区中野5-54-8
・営業時間/16:00~22:00
・休み/日曜、月曜

 

(週刊FLASH 2019年12月24日号)

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