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藤岡弘、「せがた三四郎」のCM撮影はどの映画よりもハード
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.26 06:00 最終更新日:2020.07.28 23:16
君は、セガのゲーム機を知っているか? 任天堂やソニーが “広く愛された” ゲーム機メーカーなら、セガは、“真のゲーマーたちに愛された” 存在だった。
媚びない姿勢ゆえ、ゲームの難易度はいずれも高め。グラフィックは、つねに最先端――。アクの強い、愛すべき “オレたちのセガ” が、誕生60周年を迎える。
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セガといえば、“強烈なテレビCM” が、人々の記憶に焼きついている。
「私は、基本的にスタントマンなしで、アクションに挑戦してきました。そのため『仮面ライダー』の現場では、大怪我を負ったこともあります。そんな私にとっても、『せがた三四郎』のCM撮影は、これまでにない過酷な現場でした」
当時をそう振り返るのは、1997年にセガの家庭用ゲーム機「セガサターン」のCMで、イメージキャラクター「せがた三四郎」を演じて大ブームを巻き起こした、俳優の藤岡弘、だ。
じつはこのCM自体が、完全に「藤岡をイメージして企画されたもの」だったという。
「打ち合わせで絵コンテを見ると、『せがた三四郎』の顔が全部、僕。完全に『アテ描き』だったんです。セガの熱い思いを感じ、『ありがたいことだ』と、役を引き受けました」
コミカルに見えたCMだが、撮影は過酷を極めた。
「それまで出演した、どのアクション映画よりもハードでしたね。CGなしで炎をくぐって眉が焼け落ちたり、氷の上を素足で走ったりしました。40kg以上もある、巨大なセガサターンの模型を背負って、走るシーンもあった」
今回、久しぶりに「せがた三四郎」の道着に身を包んだ藤岡。「セガのCMはいまも特別」と語る。
「『任天堂やソニーに絶対に勝つんだ』という、闘争心にあふれた力強いものを感じ、そこに私も共鳴しました。いまの時代にこそ必要な、信念を持ったCMだったと思います」
それでは、そんな「闘争心」が込められた、セガの家庭用ゲーム機を、次のページで一挙に紹介しよう。