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昔はパンチパーマの不良「木下ほうか」イヤミ課長で人生激変
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.31 11:00 最終更新日:2020.01.31 11:00
「僕、大学までパンチパーマのヤンキーでね。『酔うてると、喧嘩に勝たれへん』思て、ずっと飲まなかったんです。飲むようになったのは、25歳で東京来てからなんです」
『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(2014年、フジテレビ系)での、“妻をイビる高慢な夫” 役など、いま性格の悪いヒールを演じさせれば、この人。木下ほうか(55)の通う「和牛焼肉 漢江」は、20年以上も住み慣れた、東京の中野エリアにある。
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「知り合いに連れてきてもらったのが、8年ほど前。それ以来、美味しいのでよく来るんです。
ありがたいことに、最近、旅番組とかにも呼んでいただくけど、僕、じつは食レポが苦手。何言うたらいいかわからないから、石塚英彦さんの『まいうー』をパクって、『しいおいー』って番組で2回ほど言うてみたんです。でも、まったく流行らんかった。ね、知らんでしょ?(笑)」
食レポは苦手だが、バイクでツーリングに出かけ、現地で昼食を食べるのが好きだ。
「去年の夏、中古車を眺めてたら、ビビッと体温が上がりましてね。とろサーモンの村田(秀亮)、レイザーラモンHG、麒麟の田村(裕)とかで、チームを作ったんです。
チーム名ですか? LINEグループの名前なんですけど、『ほうかツーリングクラブ』です。……僕が考えたんと違いますよ(笑)。この前は、小田原の漁港で海鮮丼を食べましたね」
さらに木下は、多趣味ぶりを披露してくれた。
「あと、最近凝ってるのが、俳優仲間と週に1回やってるキックボクシング。こう見えても僕、大学時代は空手部だったんで、格闘技は好きなんですよ。
サバイバルゲームもやってます。去年、テレビ番組の企画でやったら、ハマってもうて。15年前に買ったエアガンがまだ動いたんです。フェイスマスクとグローブはネットで安く買えるし、あとは全身ワークマン。
この年末、みんなでフィールドを予約したんやけど……(悔しそうに)ロケが入ってしまってねえ。いや、こんなん言うたら怒られるんですけど(笑)」
独身生活を謳歌しているように見える木下だが……。
「独身貴族? うーん。僕もね、結婚を考えたこともありました。でもこの仕事は不安定やから、親御さんの反対もあったり。
それで別れると、ひどいときは3カ月ほど、食欲がなくなるんです。そのあとも、楽しかったころを思い出してしまうから、そのときとは違う道を通ったり……。
いまも、優雅な生活とは程遠いです。自分で掃除、洗濯、アイロンがけも裁縫もします。言うたら、“独身召使い” ですわ(笑)。
手先は器用やと思います。小さいときから工作や家庭科は好きで、自分でアップリケとか作ってました。いまも、バイクのメンテナンスや、古着のほつれ直しや裾上げなんかもやりますね」
特別、女性と縁が遠い人生ではなかった。
「モテ期もありました。いちばんモテたのは小学生のころですけどね(笑)。それはそれはかわいらしくて、通学途中で中学生のお姉さんたちにチョコレートをもらったり、頭をくしゃくしゃされてました。
高校のころも、目立ってたと思います。文化祭で演劇したり、バンドしたりね。高校のときは、監督・脚本・主演を全部担当して、8ミリ映画を撮ってました。そんときは、キャーキャー黄色い声が上がってました。ホンマですよ?(笑)
同じころ、16歳のときに映画『ガキ帝国』のオーディションに受かったんです。不良役でした。ほかにも何人か不良役がいて、僕はなんとしてでも台詞が欲しくてね。台本をコンクリートにこすりつけてボロボロにして、さも読み込んでるふうに見せたんです(笑)。
そのおかげか知りませんけど、ひと言だけ台詞をもらえたんです。もちろん、今でも言えますよ」
《お前、家どこや? 電車で帰るの格好悪いやろ……》
“アパッチ” の一員として、故・松本竜介が演じた不良にかけた、捨て台詞だ。台本にして、わずか2行のこの台詞が、木下の将来を決定づけた。
「上京したあとは、月にひとつ、仕事があるかないか。自分で、それこそ何百も、履歴書とかプロフィルを作って、制作会社に送ってましたね。
『昼顔』に続き『下町ロケット』(2015年、TBS系)でも、イヤミな役柄がハマったんですけど、やっぱバラエティは別格でした。『イヤミ課長』(『痛快TV スカッとジャパン』、フジテレビ系)の決め台詞、『はい、論破!』を小さな子供がものまねしてくれたり、街中で女子中学生に抱きつかれたり(笑)。
あり得ないことでしょ。僕が出ていた映画は知らなくても、『イヤミ課長』のおかげで、名前と顔を覚えてもらえた。『バラエティはすごいな』って思います」
放送中のドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)では、腫瘍内科部長を演じている。
「撮影は始まったばかり。プロデューサーからは、“科を盛り上げるいい人” の役だと聞いてますけど、嘘やろうね(笑)。
僕自身は、どんな役でもオファーが来れば演じます。演りたいのは、純愛モノのラブシーン。まあ、来いへんやろうけど(笑)」
きのしたほうか
1964年1月24日生まれ 大阪府出身 16歳のときに映画『ガキ帝国』(1981年、井筒和幸監督)で俳優デビュー。大学卒業後、吉本新喜劇を経て、多くの作品に出演。2009年、骨髄移植のドナーとなったことでも話題になる。1月スタートのドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系、木曜22時~)、大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK、日曜20時~)、『田園ボーイズ』(テレビ神奈川ほか)に出演
【SHOP DATA/和牛焼肉 漢江】
・住所/東京都中野区東中野4-2-23 東中ときわビル1F
・営業時間/12:00~14:00(LO13:30)、17:30~23:30(LO23:00)
・休み/無休(月曜のみランチ定休)
(週刊FLASH 2020年1月28日号)