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小籔千豊の原点と思想! いまいちばん言葉が切れる男のインタビュー特集

エンタメFLASH編集部
記事投稿日:2016.02.15 15:48 最終更新日:2016.02.22 17:50

小籔千豊の原点と思想! いまいちばん言葉が切れる男のインタビュー特集

マクロビと山伏のミックスなんです。そら芸人になるやろ。

 

 僕がベジタリアンになったのは、家が変わってたからなんですよ。父方のおじいちゃんが今でいうマクロビオティックみたいなことをやっていて、診療所を開業してまして。「1日1.8㍑は水を飲むべし」みたいなことが書いてある『水と人生』という本を出していました。家ではずっと玄米を食べさせられていて、肉は一切出てこなかったです。おじいちゃんは占い師みたいなこともやっていて、近所で子供が生まれると、頼まれてその子の名前をつけたりもしていましたね。

 


 あと、僕の母方はおじいちゃんかひいおじいちゃんが山伏だったんです。僕の父親が結婚を申し込みに行ったときには、烏天狗みたいな格好で、ホラ貝をバーッて吹かれたらしくて。僕はへんな血のミックスなんです。そら芸人になるやろ、って感じ(笑)。

 


 お笑いは小さいころから好きだったんですけど、それは母親の影響がデカいですね。母親が『お笑いスター誕生!!』『花王名人劇場』とか、お笑い番組を観ていて。『鶴瓶・上岡パペポTV』も始まったときに母親に教えてもらいました。「あの番組、めっちゃ面白いぞ。録画してるから観てみ」って言われて。あと、師匠クラスの漫才師がたくさん出る番組とかを観ながら、昔の芸人のこととかを教えてもらったりしてました。でも、プロの芸人さんに対する尊敬の気持ちが強すぎて、自分が芸人になりたいとは思ってなかったですね。
 

 

 高校のときに街を歩いていたら、心斎橋筋2丁目劇場の前でバッファロー吾郎のお2人が呼び込みをしていたんですよ。それで劇場に入ってライブを観てみたんです。僕はもともと、お笑いスピードガンで測って150㌔出てなかったら芸人にはなられへんと思ってたんです。実際に舞台を観てみたら、千原兄弟、バッファロー吾郎は150㌔をバンバン放っていて、ああ、やっぱりオモロい、と。でも、次に出てきた名前も知らない芸人が全然オモロくなかったんですよ。110㌔ぐらいしか出てない。僕は地元で130㌔は放ってる自信があったので、なんやこいつ、俺よりオモロないんちゃう、って。

 


 そんな人が舞台でネタをやって、僕の憧れているバッファロー吾郎と楽しくしゃべっている。あれ、ひょっとしたら俺らでもできるんかな、って。それに、勉強やめて大学行かへんし、なれる職業ないしってときだったんで。それで、自分のストレートがプロの世界でどこまで通用するか試したい、バッファロー吾郎としゃべりたい、吉本印天然素材の皆さんと仲よくなりたい、ちょっとテレビとかラジオとかにも出られたらいいな、ぐらいの気持ちで芸人になることにしたんです。


 

Profile
こやぶかずとよ '73年生まれ 大阪府出身 吉本新喜劇の座長として舞台やバラエティ番組で活躍中。
現在のおもなレギュラー番組に『バイキング』、『ノンストップ!』(フジテレビ系)、『ざっくりハイタッチ』(テレビ東京系)、『BAZOOKA!!!』(BSスカパー!)がある

 


 

取材/文:ラリー遠田
河上 拓 写真:石井 健

 

(FLASHスペシャル グラビアBEST 2015年11月25日号)

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