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相川七瀬、“夢見る少女”は母親へと・・・20年ぶんのシャウト!
エンタメFLASH編集部
記事投稿日:2016.02.15 19:23 最終更新日:2020.09.28 17:34
織田哲郎との運命の出会い、そして〝夢見る少女〟は母親へと・・・相川七瀬、20年ぶんのシャウト!
今年8月、久しぶりに織田哲郎(57)が手がけたシングル『満月にSHOUT!』をリリースした相川七瀬(40)。
パンクロックという新しい分野にチャレンジした相川が次に送り出すのは、キャリア初となるカバーアルバム『Treasure Box』。しかも、収録された楽曲すべてが、デビュー以来ともに歩んできた織田哲郎が作曲したヒット曲だという。
―『満月にSHOUT!』を聴くと、やはり相川七瀬と織田哲郎は、最強のコンビだと実感しますね。
「織田さんと出会わなかったら、シンガー相川七瀬は存在していませんからね。私にとって、とてつもなく大きな存在です」
―初めて会ったのは、オーディションだったとか?
「私がまだ、大阪の中学3年生だった'90年ですね。オーディションを受けたのは、とにかく歌手になって大阪を出たかったから。ここじゃない居場所が欲しかったんです。すごく緊張して歌って、審査員からかけられた言葉が、『履歴書の写真、キミのじゃないよね?』。どういうわけか友達と写真が入れ替わっていて、それを指摘したのが、織田さん」
―織田哲郎という存在は知っていましたか?
「子供だったので、全然知りませんでした。だからそのときの印象は、『写真の間違いを指摘した人』っていう(笑)。そのあと本とかを見て、『ああ、こんなにたくさんのヒット曲を作ってる作曲家だったんだ』って、びっくり。でも今思えば、あれは運命の出会いだったなと」
―運命の出会い?
「オーディションって、ある意味流れ作業なんですよ。だから、よっぽどのことがない限り、印象に残らない。でも写真のことがあって、織田さんも私のことを『変わったヤツだな』って覚えてくれてた。それが、半年後の再会に?がりました」
―それから5年間の準備期間を経て、織田さんプロデュースの『夢見る少女じゃいられない』でデビューすることになるわけですね。
「5年間、バイトしながらひたすら歌詞を作って、ボイストレーニング受けて…。周りからは、『歌手なんて無理』って言われて不安になったこともあったけど、幼馴染みから訊かれたんです。『他人からなんか言われたくらいで諦めちゃうような夢なの?』って。すごく悔しかったけど、そのおかげであらためて覚悟ができました。『その程度で諦められるような夢じゃない』って。そして、織田さんとの信頼関係があったから頑張れたと思う、やっぱり」
―デビューしていきなりトップに躍り出たときは、どんな感じでしたか?
「あまり実感なかったんですよ。生活もそれほど変わらないし。ただ、〝歌〟というものによって、自分の居場所を見つけたという思いはすごくありましたね」
―居場所への道案内をしてくれた織田さんが作った楽曲を今回カバーしたわけですが、注目ポイントは?
「織田さんが私以外のアーティストのために作曲した作品を歌うのは、懐かしくもあり新鮮な体験でしたし、すごく楽しかった。そして、オリジナルを歌ったシンガーが、コーラスをつけてくれる贅沢な企画も!大黒摩季さんが『チョット』に、元WANDSの柴崎浩さんが『世界が終るまでは…』に参加してくれるなど、ものすごいことになってます!」
―デビュー20周年の今年は、'09年に出版した小説『ダリア』が、尾崎南さんの手によって漫画化されたり、日本の神社を訪ねる書籍の第3弾『太陽と月の結び』が出版されたりと、新たな展開がたっぷりですね。
「私はかつて、〝歌〟によって居場所を見つけたけど、アウトプットできる場所がたくさんできた。文章を書いたり、ラジオでしゃべったり、バラエティに出演したりすることで、逆に音楽をやりやすくなったし、もっと歌いたくなった。今年は21年めのスタートだから、まだまだエンジン全開でやりますよ!」
P R O F I L E
あいかわななせ '95年『夢見る少女じゃいられない』でデビュー。8月26日にデビュー20周年記念シングル『満月にSHOUT!』発売。また、絵本、米セドナの観光案内エッセイ『セドナ 天使の町』、処女小説『ダリア』など、幅広く活躍。9月30日に神社を訪ねる「結び」シリーズ第3弾『太陽と月の結び』を出版。 詳細はhttp://www.nanase.jp/
写真:レスリー・キー
ヘアメイク:権 一美(Roi)
スタイリスト:岸本玲子(W)
取材&文:工藤 晋