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いっこく堂に学ぶ「尿路結石の予防」水を1日2リットル以上飲め

ライフ・マネー 投稿日:2020.06.08 16:00FLASH編集部

いっこく堂に学ぶ「尿路結石の予防」水を1日2リットル以上飲め

 

 冒頭の写真は、もとは2cmほどの結石だったもの。こんなのが細い尿路を塞ぐのだから、痛くないはずがない――。男性では7人に1人が罹るという「尿路結石」。ふだんの生活で心がけるべきことは、あるのだろうか。

 

 平均すると、尿路結石は5年で再発するといわれている。2014年1月に発症したのが、腹話術師のいっこく堂(56)。6年あまりたった今は、どうだろうか。

 

 

「僕の場合、体外衝撃波による破砕のあと、まだ少し残っていた結石も、数週間で自然に排出されました。幸い、その後の再発はありません。今は、予防のために水をたくさん飲むようにしています」

 

 約3万件の結石診療実績がある、東京腎泌尿器センター大和病院の泌尿器科医長・大岩祐一郎医師も、水分摂取を推奨する。

 

「1日2リットル以上の水分の摂取は、結石の再発予防に非常に有効です。しかし、甘い飲み物やコーヒー、緑茶などの過剰摂取は、結石形成を助長するため注意が必要です。水や麦茶を、おすすめします」

 

 利尿作用があるビールが効果的だという俗説もあるが、ビールには、結石につながるシュウ酸やプリン体が含まれており、逆効果。その後の尿の量はむしろ減り、結石の形成に繋がってしまう。

 

 また、運動不足や食習慣の偏りにも注意が必要だ。

 

「多くの患者さんに見られるシュウ酸カルシウム結石は、特に生活習慣病との関連が強く指摘されています。

 

 その予防・改善には、適度な運動や水分摂取、塩分制限、総カロリー制限、動物性たん白・脂肪の制限が有効とされています。患者さんには、『塩分摂りすぎ、水分摂らなさすぎ』に注意してください、と言っています」(大岩医師、以下同)

 

 そして、尿路結石の治療でもっとも重要なのは、腎機能を維持することだ。

 

「結石が尿で自然に排出された場合、痛みは数日でなくなりますが、まだ結石が残っていることが、少なからずあります。また、尿路が狭くなり、腎臓の中に尿が溜まる水腎症になり、腎臓に障害が残る可能性もあります。

 

 尿路結石が疑われる場合は、医療機関を受診し、排石の確認までしてもらうことが大切です」

 

(週刊FLASH 2020年5月12・19日号)

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