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【食堂のおばちゃんの人生相談】46歳・自営業のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.06.22 11:00 最終更新日:2020.06.22 11:00

 

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/底なし沼さん(46)自営業】
 数年来通っている飲み屋のママが好みのタイプで、何度か誘ったのに断わられた。ところが、去年から通い始めた私より年上のオヤジとデキてしまった。私のほうがルックスも年収も上だと思うのに、どうしてあんな冴えない男に。下らない話で、すみません。

 

 

【山口先生のお答え】
 いいえ、底なし沼さん。これは決して下らない話ではありません。愛とは何か、欲望とは何か、そして人間とは何かという根源的な問題を含んだ奥深いお悩みです。

 

 男女間の愛……とまでいかなくても好感度は、学歴・年収・容姿のような客観的評価だけで決まるのではなく、“好み” という極めて理不尽な感情に左右されます。

 

 あなたが若い頃のトランプさんのような長身ハンサムのお金持ちであっても、相手の女性に「私、チビでぽっちゃり系の人が好きなの」と言われたらどうしようもないのです。

 

 あるいは「子供の頃飼ってた犬にそっくりだから」「ハゲてないと燃えないの」「あなたにはいくらでも女性が寄ってくるけど、彼には私しかいないから」など、人間は理不尽な理由で誰かを好きになる動物なんです。

 

 だから、あなたは少しも悲観する必要はありません。近い将来、理不尽な理由であなたを好きになる女性は、必ず現れますよ。

 

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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