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専門医が太鼓判「肝臓マッサージ」2日に1回、寝る前1分間でOK

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.06.26 16:00 最終更新日:2020.06.26 16:00

専門医が太鼓判「肝臓マッサージ」2日に1回、寝る前1分間でOK

 

 いったん肝臓を病めば、その治療は心身に大きな負担となる。肝臓のトラブルを避けるためには、どんな予防法があるのか。

 

「肝臓にいい」といわれるのが、ウコンやシジミだ。ドラッグストアでは、エキスがサプリメントとして販売されているが、肝臓専門医で栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅医師は注意を促す。

 

 

「たしかに生薬のウコンには、肝機能をアップして、疲労回復を促す効果があることが認められています。しかし、注意も必要です。すでに肝炎や肝硬変を起こしている人には、ウコンに含まれる鉄分が逆効果になることがあるのです。同様にシジミにも鉄分が多く含まれています」

 

 栗原医師がすすめるのは、チョコレートだ。ただし、カカオの配合率が高いものを選ぶべき、とのこと。

 

「イタリアの病院の実験では、カカオ含有率70%以上のチョコレートを食べた人たちのインスリン抵抗性が、明らかに低下しました。これは、インスリンがよく働いて、肝臓の糖代謝がスムーズになったことを示しています」

 

 また、肝臓病の予防に効果アリとして栗原医師が推薦するのが、「肝臓マッサージ」だ。

 

「肝臓は、『体内の化学工場』といわれます。代謝、解毒、胆汁の分泌のほか、たんぱく質や酵素の生成など、じつに500種類以上の働きをしているのです。

 

 また、『血液のコントロールセンター』としての役割もあります。肝臓で作られた栄養素は血液で全身に運ばれ、あらゆる臓器・器官に供給されます。肝臓をマッサージすれば血流が高まり、肝臓の働きのひとつひとつが活発になる、と考えられます」

 

 専門医がお墨付きを与えた肝臓マッサージとは、どんなものか。マッサージを考案した、「アスリートゴリラ鍼灸接骨院」の高林孝光院長が語る。

 

「整体治療に使う塗り薬には、『ヘパリン類似物質』という血流をよくする成分が含まれ、これが肩こりや腰痛の改善に有効なんです。

 

 ヘパリンは肝臓で作られ、血液が固まるのを抑制する作用があります。肝臓の働きをよくして、ヘパリンの生成力を高めれば、より多くのヘパリンが肩や腰に届き、体内から治療効果を高められると考えたのです」

 

 高林院長によれば、肝臓は皮膚を通して触れることができる、数少ない臓器だという。大部分が肋骨に覆われているが、一部はみぞおち近くにあって、皮膚の上からでも存在を把握できる。この部分をマッサージし、「疲労肝」を元気にすることで、自然治癒力を高めることができるのだ。

 

 マッサージの方法は、こうだ。

 

 

(1)右の肋骨の内縁(肝臓のある場所)に、どちらかの手のひらを当て、心地よい程度の強さで20秒間さする。さすることで、肝臓に血液を集める。

 

 

(2)肝臓のある場所を、4本の指でローリングするように30秒間マッサージする。肝臓をなでまわして適度な刺激を与え、(1)で集めた血液の温度を上げる。

 

 

(3)両手を組み、力を入れたり抜いたりしながら、肋骨が少し動く強さで肝臓を10秒間押す。この「肝臓ポンピング」で、血液を送り出すのだ。

 

 以上の3ステップを、1分でおこなう。

 

「朝や昼間におこなっても問題ありませんが、寝る前におこなうことで、肝臓が元気になる余裕を与えられるのでおすすめです。またマッサージの頻度は、原則、1日おき。毎日マッサージすると、かえって肝臓が疲れてしまう場合があります」(高林院長)

 

 

 また高林院長は、時間がない人でも1回、30秒でできる「忍者のポーズ」(上の写真)も考案した。肝臓に効くとされる4カ所のツボを、同時に刺激するポーズだ。やり方は、以下の3ステップ。

 

 

(1)手のひらを合わせ、左手で右手のひら中央にあるツボ「労宮」を刺激。さらに左手の小指で右手の甲のツボ「陽池」を刺激する

 

 

(2)左右の膝を合わせ、ツボ「曲泉」を刺激

 

 

(3)左足の親指で、右足のツボ「太衝」を刺激

 

「『ASTやALTなどの肝機能の数値が改善した』という報告もあります。二日酔いや精力増強にも、効果が認められます」(同前)

 

 あなたの体の不調も、肝臓に原因があるかもしれない。

 

モデル・日野アリスミスFLASH2020

 

(週刊FLASH 2020年6月23・30日号)

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