コロナ対策で、いまだ里帰りがしづらい今日このごろ……「郷土愛」は、かつてないほど高まっているはず。あなたは、出身地の傑物をご存知ですか? そこで本誌は、47都道府県にまつわる「おらが村の偉人伝」をお届けします。今回は、香川県。
【香川県】久米通賢(みちかた)
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久米通賢は、あの伊能忠敬よりも早く、日本で初めて実測地図を作った技術者だ。
1780年に、高松藩馬宿村の農家兼船乗りの家に生まれた久米は、大坂で天文測量を学び、長崎で蘭学を修めた。その後、故郷に戻った久米は、1806年に藩命を受け、讃岐領内の測量をおこない地図を作成。これは、日本で初めての実測地図だった。
この功績により、高松藩士に取り立てられた久米は以後、銃器の製作・改良や新式軍艦の設計、塩田の開発、農業用揚水機の発明などで、藩政に大きく貢献した。
写真・朝日新聞
(週刊FLASH 2020年6月2日号)