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一生に一度は見たい! 2020年11月~12月に「ダイヤモンド富士」を拝める都内5スポット

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.19 17:48 最終更新日:2020.11.19 19:12

一生に一度は見たい! 2020年11月~12月に「ダイヤモンド富士」を拝める都内5スポット

日暮里の「富士見坂」から見た夕刻のダイヤモンド富士

 

「ダイヤモンド富士」をご存知だろうか。富士山山頂に太陽がかかったとき、まるでダイヤモンドリングのように輝く、光学現象のことだ。

 

 太陽の軌道がわかっていれば、観測可能なだいたいの日時を予測することができるが、天気の状況などにも左右されるので、実際にはなかなか見ることはできない。しかし、まさにインスタ映えする荘厳で、神々しい美しさを持つ。

 

 

 このダイヤモンド富士は、運がよければ東京都内でも観測することが可能だ。国土交通省の関東地方整備局・企画部広域計画課に話を聞いた。

 

「富士山が東か西の方向に見える場所で、気象条件がよければ、年に2回、ダイヤモンド富士を見るチャンスがあります。茨城、千葉、埼玉、神奈川、山梨などのほか、東京からも観測が可能なんです。

 

 都内ですと、日没どきということになりますね。もちろん、雲の多い日は難しいですし、だいたいこの時期というのはわかりますが、正確な日時までは絞り込めません。そのため、観測可能な時期が近くなると毎日、日没時に富士山に向かってカメラを構えて、シャッターチャンスを待つ方が多いようですね」

 

 11月・12月は、太陽の軌道的にもチャンスが多い時期となる。ちなみに毎月の日没時間は、国立天文台天文情報センターのホームページで調べることができる。

 

 冒頭の画像は、日暮里の「富士見坂」から見た夕刻のダイヤモンド富士。見えるポイントは複数個所あるのだが、これからでも見える可能性があるのは11月20日前後。中央線・総武線「西荻窪」駅より徒歩15分ほどの、杉並区善福寺一丁目地区から見えるのだ。

 

 次いで11月28日~29日前後は、「八王子市立栃谷戸公園」(JR横浜線八王子みなみ野駅より徒歩15分)の展望台から見える可能性がある。平成9年に街開きをしたニュータウン「みなみ野シティ」内にあり、丹沢、富士山、高尾、奥多摩、秩父の山々をぐるりと眺望できる人気観光地だ。

 

 12月に入ってすぐの12月3日~4日前後は、JR中央線国立駅の南口を下りて目の前にある「円形公園」がオススメだ。駅南口のロータリー内に位置している。12月6日~7日は、国分寺市の「光町もみじ公園」(JR中央線国立駅より徒歩約10分)。国分寺市は、気軽に富士山の見える街並みを目指しているという。

 

 それから10日ほどあと、12月14日~15日前後には、多摩モノレール柴崎体育館駅で下車し、根川緑道沿いに南東500メートルほど進んだ「多摩川緑地」で観測が可能だ。南西方向を見て丹沢山塊と秩父山塊がぶつかり合う辺り、その背後に悠然とそびえる富士山を望むことができる。

 

 最後のタイミングとなるクリスマスの12月25日ごろには、西武池袋線東久留米駅に足を運ぶのもいいだろう。東久留米駅舎の橋上部の一角にある「富士見テラス」は、有名な観測地点。美しい富士山を眺められる、地元住民にも愛されているスポットだ。

 

「2020年にダイヤモンド富士が見やすいかどうかなどは、気象条件もあるので一概にはいえませんが、予想日時に天気がよければチャンスはあります。

 

 国土交通省関東地方整備局でも、専用のインスタグラムアカウント(【公式】関東の富士見百景 @ fujimi_100)を開設しておりまして、富士山の見える選定地点128景233地点の魅力を発信しております。今後、ダイヤモンド富士の情報などもご提供する予定です」(同前)

 

 意識しないと、滅多にお目にかかれないダイヤモンド富士。空気の澄んだ冬場ならでは、雄大な光景を探して散策するのも、ソーシャルディスタンス重視の今だからこその楽しみだ。コロナ禍の閉塞した日常を忘れ、でっかい富士山を眺めてみよう。

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