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医師が解説、「がん検診」で40歳を過ぎたら受けるべき検査4種

ライフ・マネー 投稿日:2020.11.24 11:00FLASH編集部

医師が解説、「がん検診」で40歳を過ぎたら受けるべき検査4種

胃カメラ

 

 特定の病気を病気を見つけるための検査「検診」は、病気をピンポイントで早期発見し、早期に治療するためにおこなわれる。その代表が「がん検診」だが、種類も負担額もさまざま。そこで今回、消化器内科を専門とする医師の近藤慎太郎氏が、受けるべき4つの検診を教えてくれた。

 

 

(1)肺がん検診/胸部レントゲン・胸部CT検査
 男性の部位別がん死亡率で、もっとも高いのが肺がん。最新データ(2018年)によると、男性の17人に1人が肺がんで亡くなっている。

 

 肺がん検診で一般的なのが、胸部レントゲン検査だ。対策型検診で安価に、そして手軽に受けられる検査である。

 

「レントゲン検査で、肺がんの死亡率を30~60%下げることができるといわれています。ただしレントゲンでは、ほかの臓器と重なる場所は見落とされる可能性が高く、とくに『肺門部』は死角になりやすい。しかも、肺門部にできるがんは、悪性度が高いのです。そのため、胸部CT検査という別の方法があります」(近藤医師、以下同)

 

 CTは体の断面の画像を撮影するので、臓器をより精細にとらえることができるのだ。ただし、放射線を使うので、被ばくのリスクがある。

 

「被ばくリスクがあるので、CT検査を漫然と毎年受けるのはおすすめできません。また、悪性度の低いものをたくさん見つけてしまう『過剰診断』の問題もあります。そのリスクと自身のニーズを照らし合わせて、レントゲンとCTを併用することも考えたほうがいいでしょう」

 

(2)大腸がん検診/便潜血検査・大腸カメラ(下部消化管内視鏡)
 日本人の死亡数2位の大腸がん。女性に限れば、死亡数は1位だ(男性は3位)。

 

「『肺がんはタバコ、胃がんはピロリ菌』というような、はっきりとした原因が大腸がんにはないからか、予防や検診が重視されない傾向があります。しかし、これだけ多いがんなので、検査は必須です」

 

 大腸がん検診で、まずおこなわれるのが「便潜血検査」。便の一部を採取し、中に血液が交じっていないかどうかを調べる。病変があっても、陰性となるケースを減らすため、日を変えて2回おこなわれるのが通常だ。

 

「『便潜血検査』は、やらないよりやったほうがいいのは確かですが、結果を絶対視するのは禁物です。陰性でも安心はできません。この検査で、がんの前段階であるポリープを見つけられる可能性は11~18%にすぎないのです。

 

 ポリープを早期に発見するには、やはり大腸カメラ(下部消化管内視鏡)検査です」

 

 大腸カメラは、胃カメラとよく似たカメラで、肛門から入れて内部を観察する。小さいポリープであれば、そのまま切除することも可能だ。

 

「40歳を過ぎたら、なるべく早く、一度は大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。大量の下剤を飲み、大腸内を洗浄する必要があるので、身体的・精神的な負担は小さくありませんが、これだけ日本人に多いがんなので、ぜひ受けてください」

 

(3)胃・食道がん検診/胃カメラ(上部消化管内視鏡)
 近年、死亡率、罹患率が低下しつつある胃がんだが、いまだに、罹患数の高いがんのひとつであることに変わりはない。

 

 胃がん検診の代表的なものが、バリウムを用いたX線検査と胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査だ。対策型検診ではバリウム検査が主流だが、胃カメラ検査を受けられる自治体もある。

 

「早期がんの発見にはX線よりも、映像で詳細に状態が観察できる胃カメラのほうが、圧倒的に有利です。決定的な違いが、胃カメラならば食道も調べられること。現在、早期の食道がんのほとんどが、胃カメラで見つかっています。

 

 消化器専門の医師で、自分の胃がん検診をする際にバリウムを使っている人は、まずいないと言っていい。それほど、胃カメラを選択するメリットは大きいのです」

 

 胃カメラが苦手という人は多いが、施設によっては麻酔注射や鼻からの挿入という選択肢もある。受ける前に、その施設でそれらの選択肢があるのか確認すべし。

 

(4)膵臓がんほかの検診/腹部エコー
 男性では肺、胃、大腸に次いで、4番めに死亡数が多い膵臓がん。進行が早く、「見つかった時点で手遅れ」というイメージが強いがんだ。

 

「以前に比べ、早期発見の方法や治療法が進んではいますが、やはり悪性度が高く、患者数も多い、ある意味もっとも怖いがんといえるでしょう」

 

 とにかく早期発見するに越したことはないのだが、どうやって検査するのか。

 

「まずは、腹部エコー検査でしょう。簡単にできて安全性が高く、そして肝臓や胆嚢、腎臓や脾臓など、ほかの臓器も同時に観察することができるため、メリットの多い検査だといえます」

 

 腹部エコー検査は、超音波を使って内部の様子を観察する。そのため痛みはなく、CTのような被ばくのリスクもない。多くの人間ドックでは基本コースに含まれており、オプションの場合でも、料金は数千円ですむ。

 

「ただし、膵臓にはエコーの届かない死角があるので、100%観察することは不可能です。本格的な膵臓の検査は、特殊なMRIを使うなど、かなり大がかりになります。まずは、腹部エコー検査を受けること。そして生活習慣に気をつけるなど予防に努めることが重要です」

 

こんどうしんたろう
1972年生まれ。医師兼マンガ家。「近藤しんたろうクリニック」院長。日赤医療センターなどで勤務。消化器の専門医として、年間2000件以上の内視鏡検査・治療を手がける。著書に、『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』(日経BP)など

 

モデル・白宮奈々(ミスFLASH2020)

 

(週刊FLASH 2020年12月1日号)

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