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【食堂のおばちゃんの人生相談】61歳・自営業のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.25 11:00 最終更新日:2020.12.25 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/黄昏世代さん(61)自営業】
 今年30になる娘は、2年前に彼氏と別れて以来、誰ともつき合っておらず、結婚の気配がない。私は3年前に胃ガンを患って、健康に不安を抱えている。娘には早く結婚してほしいが、見合いを勧めるのも露骨すぎる気がして……。

 

 

【山口先生のお答え】
 お気持ちはよく分かります。確かに晩婚化は進んでいますが、初産年齢が高くなり過ぎると、母子共に健康面が心配ですものね。

 

 私の友人の娘さんは33歳の編集者で、激務のために出会いも制限され、結婚は当分先と思っていたら、ある日突然結婚相手を連れてきたそうです。友人は驚くやら喜ぶやら拍子抜けするやらで、複雑怪奇な心境だったとか。こういうのを「案ずるより産むが易し」って言うのでしょうね。

 

 結局、人間関係はご縁で始まるので、パスモを落としたのがきっかけで知り合って結婚しちゃう人もいれば、結婚相談所に登録してお見合いを続けてもまったく結婚に到達しない人もいます。

 

 ただ、やはり出会いの場は大切なので、私はあなたが娘さんにお見合いを勧めるのは賢明だと思います。遊びの場で知り合った人は遊び相手に、仕事で知り合った人は仕事仲間になってしまう場合が多いです。同じ理屈で、お見合いの場で知り合った人とは真剣に結婚を考えるようになるものです。

 

 ただし、結婚相談所の費用はお父さんが出してあげましょうね。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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