【野中氏に教わる「クラブ馬選び」の基礎知識】
1)牡馬と牝馬、どちらがいい?
「種牡馬入りを狙うなら牡馬。ただし、キャロットクラブのように募集に際し、『母馬優先』枠(当該馬の母馬に出資していた人に、購入優先抽選枠が確保される)があれば、牝馬に出資するのもあり。近年は、アーモンドアイのようにGIを勝つクラブ牝馬が目立っています」(野中氏、以下同)
2)「40口」と「100口以上」はどちらがいい?
「気楽に楽しみたいのなら100口以上。相馬眼に自信があり、資金がある人は40口でしょう。各クラブ会費は、口数に関係なく3000円前後。問題は維持費で、40口なら負担も大きくなります。月60万円として、1口1万5000円。もちろんそのぶん、リターンは大きいですが……」
3)おすすめのクラブは?
「大レースに勝つ可能性、1口の価格帯を考えれば、キャロットやシルク。少しお金に余裕がある人はサンデーといったノーザンファーム系のクラブに。
ただ、シルクやキャロットは人気殺到で希望の馬を購入することは難しいので、重賞勝ちの実績やノーザンファームなど、大手牧場の生産馬が多いという意味で、東京サラブレッドクラブをおすすめします」
4)やっぱり高い馬のほうが走る?
「そんなことはありません! 募集価格が2500万円だったロードカナロア(種牡馬入りし、1口5万円で約330万円のリターン)など、いくらでも例があります。
三冠牝馬デアリングタクトは1760万円(1口4万4000円)ですが、4億7000万円以上の賞金を稼いでいます。逆に、現2歳世代で1億円以上の募集価格がついた5頭が、デビューしながら全頭未勝利というクラブもあります」
(週刊FLASH 2021年1月5日・12日合併号)