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パワポ制作に愚痴聞き…ウィズコロナを生き抜く「副業」10

ライフ・マネー 投稿日:2021.01.03 11:00FLASH編集部

パワポ制作に愚痴聞き…ウィズコロナを生き抜く「副業」10

副業のひとつ「愚痴聞き屋」

 

 収入が減ったり絶たれたりする人が続出し、先が見通せないコロナ禍の今。ひとつの仕事に頼るのではなく、副業を持ってリスクを分散すれば会社に縛られなくなり、働き方も変わる。ベストセラー作家で、YouTuberとしても活躍する会計士の山田真哉氏が、おすすめの副業と、いま持つべき仕事観を語った。

 

 

「僕自身、副業でYouTubeチャンネルをやっていて、15万の登録者がいるので、本の印税相当額を稼いだこともあります(笑)。

 

 動画の編集は、『ランサーズ』などのマッチングサービスを通じて委託することがあります。依頼主と、その業務の請負先をつないでくれるサービスです。そこでは、みずからのスキルを生かし、副業として仕事を請け負っている個人が多い。

 

 コロナ禍で収入が減るとともに在宅勤務やリモートワークが当たり前になっている今、こうした仕組みを使って空いた時間に副業をすることは、今後の労働の新しい形だと感じました」

 

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者で公認会計士・税理士の山田氏は、そう話す。このほど、自らの体験も踏まえ、世の中のさまざまな副業をまとめた『儲かる副業図鑑』を上梓。山田氏自身が実践したところ、うまくいかなかったものもあったようだ。

 

「『せどり』『アフィリエイト』『ポイントサイト』など、誰にでもできるようなことは試しましたが、僕は大雑把で飽きやすい性格なので、これらは向いていなかった(笑)。ただ、(1)ネットオークションは、今でもおすすめの副業のひとつです。

 

 この副業の本を出版しようと決めたのは、2019年の夏ごろ。コロナ禍で状況が一変し、掲載する仕事の種類も変えました」

 

 その最たるものが「ウーバーイーツ」だという。

 

「コロナで一気に増えましたね。ウーバーイーツで、月に数十万円儲けている人もいるみたいですよ。いいスポットでいい時間帯に待機できる人や、雨の日や寒い日だけ専念する人とかは、稼げるようです。ただ、体力勝負の面もあるので、長く続けられるかといえば厳しいかもしれませんね」

 

 もうひとつ、コロナ禍で急増したのが「(2)オンライン講師」。対面が当たり前だった学校の授業や講習が、感染予防のため、画面を通じておこなわれるようになった。

 

「以前は、受講者集めから予約・受講料の管理までを自分でおこなわなければならず、手間がかかる仕事でしたが、今はマッチングサービスに一任できるので、本業や趣味で培ったスキルがあれば、簡単に講師業をスタートできます。

 

 僕も含めて40歳より上の年代の方々は、最初にどうしても学校に通おうとしてしまいがちです。でも、教育系ユーチューバーの無料配信もわかりやすく、十分学べます。今後は、オンラインの授業が普通になるはずなので、講師の仕事は増えていくと思います」

 

 とくに稼ぎがよくて人気がある、と山田氏が語るのは「(3)コンサルタント」。副業でコンサルティングをやる人は「週末コンサル」「スポットコンサル」と呼ばれ、年々増加している。報酬の形態や単価はまちまちだが、専門性の高い案件ほど額は上がる。

 

「専門知識がないと難しいと思いがちですが、そんなことはありません。たとえば人事。大企業の人事部の人が土日にほかの中小企業へアドバイスに赴いているとか。営業のコンサルも需要は高く、資料やメールの文面を作成したり、営業先のアポイント取りまで教えたりするそうです。

 

『(4)パワーポイント制作』という副業もあり、これはパワポで社内向け文書や企画書、プレゼン用の素材を制作するだけ。本業である自分の得意分野やスキルを生かせるので、副業としてできる人は多いでしょう。

 

 自分の得意分野は意外とわからないもの。まわりの人に『何ができると思う?』と聞いてみるのもいいでしょう」

 

 少子高齢化で需要が増えているのが「遺品整理」。身寄りがない人や遠方にしか親類がいない人が亡くなった際、関係者に代わって故人の遺品を整理する。稼ぎはよく、学歴や資格は不問だが、精神的なタフさが求められる。

 

 さらに、「こんなものまで!?」と驚くようなクセのある副業も。しかも想像以上に高収入だったりするそうだ。

 

「『(5)愚痴聞き屋』なんておもしろいですよね。若い人よりも、やはり年齢が高い方のほうが経験豊富で需要は高いようです。人の愚痴って、聞けば自分の勉強にもなるはずです。

 

 それから、『(6)モニター監視』。いわゆる防犯カメラの映像を注視する仕事。夜間の作業が多いので、収入は高いのです。

 

 僕がとくにおもしろいと思ったのは『(7)パズル(プラモ)製作』。パズルやプラモデルは、作る過程に楽しさがありますが、でもたとえば『1000ピースのパズルを完成させたものが欲しい』という人がいるんです。だったら絵を買えばいいじゃないかって思うんですが(笑)。

 

 そのほかに、フィギュアの組み立てもあります。ものを作ることが好きな人にとっては、楽しみながらお金になる、たまらない副業ですね」

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