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47都道府県「おらが村の女偉人伝」佐賀県・黒田チカ/色素研究の権威で女性化学者の先駆け
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.01.10 16:00 最終更新日:2021.01.10 16:00
新型コロナウイルスの感染拡大で、年末も里帰りがしづらい状況に。「郷土愛」は、かつてないほど高まっているはず。ところで、その故郷が生んだ女傑をご存知ですか? そこで本誌が、47都道府県にまつわる「おらが村の女偉人伝」をお届け。今回は、佐賀県。
【佐賀県】黒田チカ
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女性化学者の先駆けとして名を残しているのが黒田チカだ。1884年に佐賀県に生まれた黒田は、女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大学)を卒業後、1913年に東北帝国大学(現在の東北大学)理科大学化学科に進み、日本初の帝国大学女子学生のひとりに。
同学科を卒業し、日本最初の女性理学士となると、紫根や紅花などの天然色素構造の研究に邁進し、大きな業績を挙げた。また1949年には、タマネギの皮から「ケルセチン」という血圧を下げる効果のある結晶を取り出すことに成功した。
写真・お茶の水女子大学
(週刊FLASH 2020年12月8日号)