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「住みたい街ランキング2021」…もっとも順位を上げた「辻堂」がファミリー層に人気のワケは?
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.04.03 11:00 最終更新日:2021.04.03 11:01
3月に発表された(株)リクルート住まいカンパニーによる「SUUMO住みたい街ランキング2021 関東版」。今回トップ10入りした街に大きな変動はなく、横浜、恵比寿、吉祥寺のトップ3は、2018年以降同じ順位をキープしている。
【住みたい街ランキング2021トップ10】
そんななか、コロナ禍でのリモートワークの影響で、大きく順位を上げた街がある。50位までにランクインした街のなかで、2020年よりも何位順位を上げたかを調べ、トップ3を以下にまとめた。
1位:辻堂(前年よりも36位アップ)
2位:高円寺・新浦安(前年よりも18位アップ)
3位:舞浜(前年よりも17位アップ)
辻堂は2020年の86位から大きく順位を上げて、2021年初めて50位にランクインした。今なぜ、辻堂が注目されているのか――。
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●人気の理由1:都心へのアクセスのよさと豊かな自然
辻堂駅からは横浜駅まで約23分、川崎駅まで約31分、東京駅まで49分、渋谷まで約50分、新宿まで約1時間。しかも、これらすべての駅に乗り換えなしで行ける。その利便性を考えると、コロナ禍におけるランキングの上昇率1位も納得がいく。
また、辻堂駅は相模湾から約2kmのところにあり、仕事の気分転換に海を眺めに行くという生活も夢ではない。都心へのアクセスのよさと、自然のいいとこ取りがかなう街なのである。
「テレワークが普及したことで、東京から少し離れてゆったりとした生活がしたいと希望する方が増えたのでしょう。そういった方に人気なのが湘南・藤沢エリアです。
今まで辻堂は、湘南・藤沢エリアでは、知名度はそれほど高くなかったのですが、駅前の商業集積がもっとも高く便利だということが、コロナ禍で再評価されて順位を上げたと考えています。また、東海道線が通っているので東京にも出やすく、通勤可能範囲ということも順位を上げた理由だと思います」(リクルート住まいカンパニー担当者)
辻堂に住んでる住人に聞いてみると、
「都会まで電車で1時間くらいの都会すぎず、田舎すぎずのちょうどいい街」(30代男性)
「東京や横浜に乗り換えなしで行けるので便利」(40代男性)
「ここ数年住宅地化が進み、住みやすい環境を求めて県外から移住者が増えてきた。保育園や小中学校が近く、緑豊かな自然の中でのびのび子育てができる環境だと感じる」(20代女性)
などの意見が上がった。
リモートワークが増え、少し都心から離れて暮らしたいけど、たまに出勤する際のアクセスの快適さもほしい。たまに都会に通勤するお父さんにも、自然いっぱいの環境で育ってほしい子供たちにもいい街、といったところだろう。
●人気の理由2:家賃相場が安い
家賃相場に関しては、ランキング上位10位の街と辻堂駅、逗子、鎌倉、大船、藤沢の計15駅を対象に以下にまとめた。(単位は万円。どれも、新築かつ駅徒歩5分以内の物件)
上の図を見てみると。1R、3LDK、戸建て3LDKすべてで、辻堂駅の家賃が最安値となっている。
「最初、逗子・鎌倉あたりの物件を探していて、予算が合わず西へ西へとスライドしていった結果、辻堂でだいたい予算内の物件が出始めました。逗子・鎌倉よりはだいぶ安く、大船・藤沢あたりと比べると、同じ家賃でも少し広めの部屋が借りられるという印象があります」(20代女性)ということだそうで、家賃を抑え、広い居住空間を求める人たちから人気を得ているようだ。