アルトコインのなかで、ビットコインに次ぐ地位を確立しているのがイーサリアムだ。2020年には472%も値上がりするなど、投資家たちの熱い視線を集めている。
「アルトコインは、ビットコインの値動きと連動します。ビットコインが高騰すると、つられてアルトコインも高騰するのです。2020年のイーサリアムの値上がり率を見ると、そのボラティリティ(値動き幅)はビットコイン以上です」(墨汁うまい氏)
イーサリアムの価格は5月中旬に50万円に迫り、そのわずか1週間後には20万円台前半にまで暴落した。
と聞けば、アルトコインへの投資はギャンブルのように思われるかもしれない。だが、墨汁うまい氏はイーサリアムの将来性に着目し、2016年から投資しているという。
「ビットコインは、暗号資産としてはものすごくシンプルなんです。発行数の少なさや希少価値の上がる発行の仕組みから、金(ゴールド)のような “安定資産” としての地位を獲得しています。
一方、イーサリアムは、さまざまな形で利用できる “世界規模のプラットホーム” を目指しています。ものすごく拡張性があって、利用が進んでいます。そのため、投機ではなく、実需要が高まっているんです」
イーサリアムは、2019年の1万円台から右肩上がりを続けてきた。大幅に安く買える今は、最後のボーナスチャンスかもしれないのだ。
イーサリアムの需要が高まったのは、2019年にDeFi(分散型金融)と呼ばれる金融取引が、イーサリアム上でできるようになったからだ。
「銀行を介さず、低コストで証券や保険、融資などの金融サービスを利用でき、資産運用ができるんです。DeFi上では、『ユニスワップ』や『コンパウンド』など多くの取引所があり、暗号資産の売買や借り入れができたり、暗号資産を運用することで、銀行に預けるよりもはるかに高い利回りが得られたりします。
なかには、年利1000%になるものもあります。ただし、高い利回りを維持できる保証はなく、セキュリティ面で不安があるので、私は自己資金のうち5000万円ほどを、年利30%のDeFiで運用しています」(墨汁うまい氏)