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アフターコロナでも楽しめる全国「半日旅」達人が見つけた10の穴場

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.10.25 06:00 最終更新日:2022.02.14 17:35

アフターコロナでも楽しめる全国「半日旅」達人が見つけた10の穴場

石のオブジェに驚く体験も

 

「1回でも多く旅をしたいという思いから『半日旅』を始めました」
『東京発 半日旅』など、日帰り旅行をテーマにしたシリーズなどを手掛ける旅行作家の吉田友和氏は、とにかく旅に出る回数にこだわる。旅は毎回、発見をもたらしてくれるからだ。

 

 

 コロナ禍で遠出ができず、近場の魅力を発見した人も多いだろう。吉田友和氏が、自らめぐった “地元” の穴場を披露する。

 

【北海道】


●石山緑地(冒頭の写真)

 

 かつて建材に最適とされた札幌軟石(支笏火山の噴火による火砕流が冷えて固まった岩石)の産出地。現在は市民の憩いの場である。
「石でできたオブジェなど、アート作品が展示された屋外ミュージアムのような公園です」(吉田友和氏)

 

※地下鉄南北線「真駒内駅」から中央バスに乗車し、「石山東3丁目」で下車、徒歩4分

 

 

【新潟県】

 

●錦鯉の里

 

 錦鯉の発祥の地といわれ、国内だけでなく海外でも高い評価を得ている。 “泳ぐ宝石” ともいわれる小千谷の錦鯉を間近に観賞できる。
「ミニ水族館のような感じですが、4つの池と2つの滝で構成された日本庭園もあってとても癒やされます。鯉のエサやり体験ができるので、子供連れの方にもおすすめです」(吉田友和氏)

 

※JR「長岡駅」前から1番線のバスに乗車し「本町中央」で下車、徒歩5分/入場料:一般520円

 

 

【宮城県】

 

●地底の森ミュージアム

 

 富沢遺跡で1987〜1988年におこなわれた調査で、約2万年前の旧石器時代に生きた人たちのたき火の跡や森林の跡が見つかり、発掘されたままの状態で保存、公開されている。氷河期の世界がよみがえる。
「旧石器時代の人々が残した生活の跡と氷河期の森の跡の両方を見ることができる場所は、世界でここだけです。百数点の石器なども見つかっています」(吉田友和氏)

 

※地下鉄南北線「長町南駅」から徒歩5分/入場料:一般460円

 

 

【静岡県】

 

●浜松市楽器博物館

 

「約1500点が展示され、一風変わった楽器が並びます。すべての楽器ではないですが、設置されているヘッドホンで演奏音を聴けます。さらにモンゴルの馬頭琴など、展示してある楽器の一部を実際に弾くこともできます。まさに『見る、聴く、触れる』がかなう博物館です」(吉田友和氏)

 

※JR「浜松駅」北口から徒歩10分/入場料:一般800円

 

 

【愛知県】

 

●猪高(いたか)緑地

 

「緑地内は竹林が現われたり、湿地帯に変わったり、木々に囲まれた大きな池が見えたりと表情が豊か。森の中で葉が擦れる音、水のせせらぎ、鳥のさえずり……。楽園にいるような気持ちになります」(吉田友和氏)

 

※地下鉄東山線「本郷駅」から市バス幹本郷1系統「障害者スポーツセンター」または「猪高緑地」で下車

 

 

【京都府】

 

●京都国際マンガミュージアム

 

 昭和初期建造の龍池小学校の元校舎を改修したミュージアム。「図書館と美術館の機能を併せ持ち、マンガが読み放題。クールジャパンの一端を担う建物で、海外の観光客が少ない今は空いています」(吉田友和氏)

 

※地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池駅」2番出口から烏丸通を北へ徒歩2分/入場料:一般900円

 

 

【広島県】

 

●岩国シロヘビの館

 

 岩国に集中して生息しているといわれるシロヘビを間近に見ながら、生態や歴史について楽しく学べるミュージアム。
「小規模ながらちょっとマニアックな博物館。シロヘビは意外とかわいい(笑)。日本三名橋のひとつ、錦帯橋のすぐ近くなのでセットで訪問していただきたい。時間があればロープウエーで岩国城の見学も」(吉田友和氏)

 

※JR「新岩国駅」からバスに乗車し「錦帯橋バスセンター」で下車、徒歩約10分/入場料:一般200円

 

 

【大阪府】

 

●下赤阪の棚田

 

 千早赤阪村は府内では唯一の村。
「ここは関西屈指の棚田といわれるだけあり、階段状の地形が左右ところどころ入り組んでおり、傾斜もある。一枚絵として完成されているような隙のない美景で素晴らしいのひと言」(吉田友和氏)

 

※近鉄長野線「富田林駅」から金剛バスに乗車し「消防分署」で下車、徒歩10分

 

 

【熊本県】

 

●鞠智(きくち)城跡

 

 大和朝廷が唐・新羅の連合軍による列島侵略に備え、西日本各地に築いた山城のひとつ。
「現在は歴史公園として整備され、遺構が公開されています。『鼓楼』と呼ばれる八角形の建物は高さ15.8m、重量約76tの瓦が載り、見応え十分」(吉田友和氏)

 

※熊本桜町バスターミナルからバスに乗車し(約60分)「菊池プラザ」で下車、タクシーで約5分

 

 

【佐賀県】

 

●巨石パーク

 

 興味をそそるネーミングで、入口の看板には「パヮーク」と書かれている。しかし、山道はかなり険しい。
「変わった形の石がゴロゴロ転がっています。17基の巨石には名前がついていて、10mを超える大きさで迫力たっぷりです。上り勾配はきついですが、そのぶん達成感もあります。お気に入りの石を探しながら散策を楽しんでください」(吉田友和氏)

 

※佐賀駅バスセンターからバスに乗車し「尼寺」で下車、タクシーで約10分

 

よしだともかず
1976年千葉県生まれ 2002年、初めての海外旅行で夫婦で世界一周。著書は『10日もあれば世界一周』(光文社新書)、『京阪神発 半日旅』『福岡発 半日旅』『ご近所 半日旅』(ともにワニブックスPLUS新書)など

 

(週刊FLASH 2021年11月2日号)

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