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大切な家族の一員のペットを「突然死」から守る方法
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2017.02.13 17:00 最終更新日:2017.02.13 17:00
犬や猫、ウサギ、ハムスターなどさまざまなペットが家族同然に飼われている。いつかは別れが来るとわかっていても「突然死」となると話は別だ。
「以前、飼っていた子猫が入院することになったんです。病気自体は軽かったので念のための入院でした。ところが同じ動物病院に入院していたほかの犬や猫の鳴き声がストレスだったようで、たった一晩で亡くなってしまって……。よかれと思ったことが裏目に出てしまって、悔やんでも悔やみきれません」
辛い体験談を話してくれたのは長年の愛猫家だという男性。
猫は引っ越しなどでも大きなストレスを抱えるといわれている繊細な動物で、時としては死に至るほどなのだ。
猫の「突然死」の原因はいくつかある。有名なものには食べ物のアレルギーがある。玉ネギや長ネギなどのネギ類だ。猫が食べると赤血球を破壊して、個体によっては一口食べただけでも死に直結してしまう。玉ネギ入りのハンバーグなどは食べたがっても絶対にあげてはいけない。
また生のイカを食べるとビタミンB1欠乏症を起こし、倒れてしまう場合がある。猫というと魚介類が好きなイメージがあるが、食べさせてはいけないもののひとつだ。
また、運動不足による心筋梗塞などの血管の病気、ウィルスやフィラリアなどでも猫は突然死を起こす。これらは肥満を防ぎ、予防接種を行うことである程度は防げるものなので、こまめに気を使ってあげることが大切だ。
■犬
犬の場合の場合も同様だ。ネギ類を食べると、やはり赤血球が破壊されるので絶対に避けなくてはいけない。また、猫と同じく心筋梗塞や心臓発作はフィラリアが原因の場合が多い。
そして犬の場合は「突然死」しやすい犬種というのもいる。そのひとつがチワワだ。もともと心臓が弱い種類だといわれているが、はっきりとした原因はわかっていない。
さらに、鼻が短いフレンチブルドッグやシーズーといった短頭種は呼吸器系の病気で「突然死」を起こしやすいといわれている。呼吸困難になりやすく、暑い日は熱中症にかかりやすく、一部の航空会社では夏場に短頭種の預け入れができないところもある。
■ウサギ
ウサギの場合は長い耳で周囲の音や振動を察知し、危険から身を守る性質を持っている。そのため、あまりにも大きな音を近くに感じると、そのストレスが原因で死んでしまうことがある。
また病気があっても、あまり変化を見せることがなく「ちょっと体調がおかしい」と気が付いたときには、すでに手遅れという場合が多い。日ごろからよく観察をして、ちょっとした変化も見逃さないことが「突然死」を防ぐ手立てだ。
■ハムスター
手狭なところでも飼いやすいハムスターは、体が小さい分、ちょっとしたストレスやケガなどで「突然死」を起こすことが知られている。
よくあるのは、ゲージなどによじ登ったときに落ちてしまい、知らないうちに骨折していたというもの。「直前まで元気な姿を見せていたのに」となりかねない。
ハムスターは気温の変化にも弱く、急激に暑くなったり寒くなったりするだけでも体調に変化が起こる。寒さで体調を崩した場合は、すぐに室温をあげること。ハムスターの種類によっては疑似冬眠を起こし、仮死状態になっている場合もある。すぐに「突然死」と決めつけず、まずは暖かいところで見守ることも必要だ。
「突然死」を防いで少しでも長生きをしてもらいたいというのは、飼い主ならば誰でも考えるもの。会話ができないペット達の健康を守るのは、日ごろのケアと観察力が何より大切なのだ。