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カラオケでイケてる大人のルール「大サビまで歌って次の人に」

ライフ・マネー 投稿日:2017.03.24 12:00FLASH編集部

カラオケでイケてる大人のルール「大サビまで歌って次の人に」

『カラオケでイケてる大人のルール「大サビまで歌って次の人に」』

 

 会社の飲み会や合コンの二次会での定番のひとつがカラオケ。以前と比べてカラオケに行く機会が少なくなったと思われるが、依然として大人と若者が時を共有する接点のひとつであることには変わらない。

 

 それだけに若者世代と大人世代の感覚のギャップが垣間みえる場であるといえる。イケてる大人とイケてない大人のカラオケの振る舞いの境界線をみていこう。

 

(1)場を盛り上げるアクションは、イケてる大人のたしなみ

 

 カラオケに関する様々な行動について、大人の男性としてイケてるか、イケてないかについて調べてみたところ、ハモリやタンバリン等、場を盛り上げる芸のできる大人が若者世代からみるとイケてるということがわかった。

 

 調査は大人世代【仕事経験のある45~69歳男性】465名と、若者世代【20代有職者】男女各103名、合計671人に聞いたものだ。

 

「カラオケでハモれる」大人について、「イケてると思う」+「ややイケてると思う」の回答スコアをみてみたところ、若者世代は62.1%。大人世代は38.3%。

 

「華麗にタンバリンが使える」においては、若者世代51.5%。大人世代29.5%。「サザンがうまく歌える」では、若者世代53.8%。大人世代32.9%。

 

 ハモリやタンバリン等大人世代がカラオケを楽しむ上で当たり前にやっていることが、若者世代の眼には新鮮でかつカッコよく映っているということがわかった。

 

(2)全力で楽しんでいる姿がイケてる!

 

 若者にとってどんなカラオケでの立ち居振る舞いがイケてる大人なのか? についてさらにつっこんで調べた。「盛り上がる曲を率先して歌う」のが大人としてイケていると答えた若者世代は70.4%(「イケてると思う」+「ややイケてると思う」)。

 

 一昔前は、若者が率先して盛り上がる歌を歌い、満を持して大人世代が歌うのが「イケてる構図」だったが、逆転現象が起こっているのが興味深い。

 

 さらに「音痴でも一所懸命歌って全力で楽しむ」についての同スコアも若者世代66.5%。大人世代は逆に「そんなのは恥ずかしい!」と思っているらしく、60.4%は「イケてない」と回答。

 

 大人側は下手なのに一人ではしゃいでいる姿は、ちょっと恥ずかしいと思うが、若者の側からみると、そんな大人はむしろイケてる部類に入るのだ。

 

 ノリノリな大人のカラオケはイケているが、逆にイケてないのはどういったものだろうか。

 

 ダメな大人のマナーとして若者からたくさん挙がってきたのが、若い女性に曲をリクエストしたのに、聞いてないということ。「AKBをリクエストされたので、振り付きで披露したのにもかかわらず、他の人と話しているのを見て残念に思った」。

 

 その他聞いている途中にスマホをいじる、手拍子がない、歌った後に一言感想がない等、リクエストされて歌ったのに、聞いているサインがないことに若者世代は敏感だ。

 

 また、「大人世代とカラオケに行くと長い」という意見が、若者世代からは多かった。というのも最近の若者のカラオケスタイルは、「大サビ(曲の中で一番盛り上がる部分)まで歌って次の人に回す」のが一般的だそうで、逆に最初から最後まで歌うと、1番と2番の間に間奏が入るし、たくさん歌えないのだそうだ。

 

 何より前奏・間奏の時にシーンと静まり返り、盛り上がらないのが、若者世代にとって大問題なのだ。最近は1番だけで歌が終わる機能もあり、途中でぶつっと切らなくていい配慮までしてある。若者世代とカラオケで盛り上がりたいのであれば、気をつけておいた方がよい点のひとつだろう。

 

 若者世代、大人世代ともに6~7割の人がイケてないNG行為として挙げるのは、「マイクを離さない」「聞くに堪えない英語で歌う」「タンバリンやハモリ等で人の歌に干渉してくる」「音響にこだわる」といったもの。

 

「AKBを女の子に強要」「EXILEを熱唱」は若者よりも大人世代でNGと思う率が高め。大人が無理して若者の流行りを知ったかぶりするのはカッコ悪いという意識があるようだ。
 以上挙がっていたことに身に覚えのある人は、要注意!

 


 以上、博報堂「新しい大人文化研究所」の近刊『イケてる大人 イケてない大人』より引用しました。

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