もうすぐゴールデンウイークですね。今年は連休を満喫するぞ! と、外出や旅行を計画する人がいる一方で、新型コロナウイルスの感染者もまだ増えていることから、「人込み」や「多人数が集まる場所」はちょっと、と思う人も多いはず。
その点を考慮すると、「アウトドアを楽しむ」のは、コロナ禍において非常におすすめの休日の過ごし方といえます。私も自然やアウトドアが好きで、毎年この時期はキャンプに行っています。
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今回は「キャンプを圧倒的に楽しくする5つの方法」について、私の新刊『精神科医が教える毎日を楽しめる人の考え方』(きずな出版)で紹介したノウハウをもとにお伝えします。
(1)いつもと違うメンバーで
人と一緒に何かをするだけで、幸福物質・オキシトシンが分泌されます。同じモノを食べても一人で食べるより、家族や親しい友人と食べたほうが美味しく感じられるのは、オキシトシンのなせる業です。
たとえば、ふだんは家族だけで行っているキャンプを、親友の家族4人と一緒に行く、仲間と合同でキャンプするというのもいいでしょう。「ふだんと違うこと」「やったことがないこと」をすることで、創造性の脳内物質アセチルコリンが活性化します。つまり、より新鮮に、いきいきと楽しめるのです。
楽しいときには、幸福物質・ドーパミンも分泌します。ただ、ドーパミンはマンネリを嫌いますので、いつもと同じパターンを繰り返すと、「楽しさ」「満足度」が急速に低下します。だから、「変化」をつけることで、簡単に「毎楽」(毎日が楽しい)になるのです。
私は10人以上と一緒に行くグループキャンプを計画しています。いつもと違う人たちと一緒に行くことで、新しいコミュニケーションが発生する。その人たちとより深く、親しくなれるという大きなメリットがあります。それはキャンプの間に限らず、その後の人間関係にもプラスになります。
(2)2泊3日で
私がキャンプに行くときは、2泊3日で行くことがほとんどです。というか、1泊2日のキャンプは行ったことがありません。
ゴールデンウイークや夏休みを別として、金曜日の夜のキャンプ場はガラガラなので、ほとんどの人は土曜から日曜にかけての1泊2日のキャンプを楽しんでいます。
それだと、キャンプ場に着いて設営したらもう夕方で、夕飯の支度をしなくてはいけない。朝起きて気持ちよく散歩したら、その後朝食の準備をして、食べたら後片づけ、撤収作業。なんとせわしないキャンプでしょう。
1泊2日の場合、睡眠時間を除くと、キャンプ場で楽しめる時間は、実質10時間ほどしかありません。キャンプ場に行くまで往復4~6時間もかけて移動するのに、これでは時間がもったいないです。
しかし、2泊3日にすることで、丸一日が自由時間として追加されますので、エンジョイできる時間は、実質3倍に増えます。
「金曜日も仕事があるので無理」という人は、有給休暇を取ればいいのです。「仕事が忙しいので有休は無理」と言うかもしれませんが、時間は、工夫し、苦労して作り出さないと、絶対に生まれないのです。
有休を取るために、仕事を効率化し、前倒しするなどして会社に迷惑をかけない。そんな「時間術」が必須です。そのためにも、日ごろから効率を重視した仕事を意識することが重要で、それはあなたの日々の仕事にも大きなプラスとなります。