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樺沢紫苑の『読む!エナジードリンク』 キャンプはメンタルにいい!5つの脳科学的効果

ライフ・マネー 投稿日:2022.06.27 06:00FLASH編集部

樺沢紫苑の『読む!エナジードリンク』 キャンプはメンタルにいい!5つの脳科学的効果

キャンプはメンタルにいい! 5つの脳科学的効果

 

 先週2泊3日で、群馬県の赤城山のキャンプ場に行ってきました。金曜日はガラガラでしたが、土日は満員となり、家族連れで非常に賑わっていました。

 

 私自身、今回のキャンプでものすごく「癒やされた!」と実感しましたが、実際に脳科学的にみてキャンプはメンタルにものすごくいい効果があります。最近はソロキャンプが流行っていますが、一人で行くよりも、お子さんのいる方は家族みんなで行くほうが効果は倍増します。

 

 

 今回は脳科学的観点から、キャンプがメンタルに与えるいい効果について5つ取り上げます。

 

■(1)ストレスが大幅に軽減

 

 フィンランドの研究として、1カ月に5時間以上自然の中で過ごすだけで、ストレスが大幅に軽減され、脳が活性化し、記憶力、創造力、集中力、計画性が向上、さらに、うつ病の予防効果があるという報告を以前紹介しました。今回はそれに加えて、1カ月に12時間以上自然の中で過ごす人は、ほぼうつ病にかからない、という結果が出ていることもお伝えしましょう。フィンランド政府は、うつ病予防のため、自然の中で過ごす時間を増やすことを、国を挙げて推奨しています。

 

 1カ月でたった5時間、自然の中で過ごすだけで、ストレスの大部分が発散される……。こんな手軽なストレス解消法があるでしょうか? また、12時間以上、自然の中で過ごせばうつ病にほぼかからないとなると、うつ病の予防法としても効果は絶大です。月に1回でもキャンプに行けば、1カ月5時間どころか12時間以上自然の中にいるという基準も、簡単にクリアできます。

 

 キャンプに行く暇がない、車を持っていないので行けないという人は、近場に日帰りでハイキングに行くのもいいでしょう。

 

 いや、そんな時間もない、面倒だという人は、「チェアリング」がおすすめです。チェアリングとは、公園や水辺などの好きな場所で自前のアウトドア用チェアに座り、ドリンクを飲んだり読書をしたりしながらのんびり過ごすというもの。近所でするなら時間はかかりませんし、お金もほとんどかかりません。

 

 私の場合、YouTube撮影とチェアリングを合体させ、折りたたみチェアを持って近くの公園や河川敷に出かけることが、よくあります。

 

 ちなみに、都心の整備された公園のベンチに座っているだけでも、かなりのストレス発散効果、リラックス効果が得られることも、フィンランドの別の研究で示されています。

 

■(2)「我慢強さ」が養われる

 

 一般社団法人日本旅行業協会の調査(2001年)によると、成人するまでに20回以上、つまり平均して年に1回以上家族旅行に行った人は、「我慢強い」「思いやりがある」「協調性がある」「社交的である」等、周囲とのコミュニケーションや気配りに長けている傾向が強いという結果が出ています。

 

 旅行というのは、一人旅でない限り自由がきかないものです。おなかがすいたけど店はまだ遠い、バスや電車が満席で立ち続けなければいけない、歩き疲れていても休めない……。旅行中はそんな不自由の数々を我慢しなければなりません。子供連れの家族旅行の場合、そうした小さな我慢の積み重ねが、子供の「我慢強さ」や「レジリエンス(ストレスをやりすごす力)」にプラスの影響を及ぼすのです。

 

 キャンプも旅行と同じです。楽しく感動的な体験ができる一方で、急な大雨や雷雨に見舞われることもあります。夜間の冷え込みで、ぐっすり眠れないかもしれないし、転んで擦り傷をつくるかもしれません。自然の中で過ごすため、つらい体験をすることも多くあります。だからといって、親がずっとかまっていたのでは意味がありません。子供に「我慢する体験」を自然とさせられるのが、家族キャンプの大きな意義なのです。

 

■(3)創造性や記憶力がアップする

 

 第56回でもお伝えしましたが、行ったことのない場所に行き、経験したことのない体験をするときに、脳の中ではアセチルコリンが活発に分泌します。アセチルコリンとは、創造性や発想力、好奇心、記憶力や学習機能と関連した脳内物質です。

 

 ひと言でいえば、「ひらめき」の脳内物質。ものすごくざっくりいえば、アセチルコリンが活性化するということは、「頭がよくなる」ということです。ちなみに認知症になると、アセチルコリンの分泌が著しく低下し、記憶障害、認知機能の障害が引き起こされます。

 

 子供をキャンプに連れて行くと、子供は草や木などを集めて工作をしたり、見たこともないような虫を捕まえてきたりして、自然を使ったおもしろい遊びを始めます。このように好奇心が旺盛になっている状態では、アセチルコリンが活性化しています。そして、そんな体験が、子供の創造性や発想力を成長させるのです。

 

 また、野山を駆けまわるなど自然の中で運動することによって、脳を成長させるBDNF(脳由来神経栄養因子)が分泌されます。このようにキャンプ中は、アセチルコリン、BDNF、そして幸福物質のドーパミンなどといった、脳を成長させ、脳のネットワークを広げて、記憶力を高めるような物質がシャワーのように分泌されるのです。こうしたことは、勉強部屋で机に向かっているときはけっして起こらない現象です。

 


( 週刊FLASH 2022年7月5日号 )

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