50代男の「お金と余生計画」をFP・花輪陽子氏が採点!
◎桜田翔平(仮名・50歳)の場合
映像制作会社勤務(契約社員)
年収:約700万円
結婚歴:数年前に離婚 貯金:なし
家族:長女(歯科衛生士)、次女(専門学校生)
じつは離婚前、がんを患ったんです。ところが、健康を害した自分に対して妻が案外冷淡で、そこから夫婦間にヒビが入りました。
【関連記事:決して入るな「がん保険」がん治療費はせいぜい50万円】
自分から申し出て、分譲マンションを妻と娘に譲り、固定資産税などはこちらで払いつつ、一人暮らしを始めた次第です。
マンションはローンを残したまま売却予定です。売った後のお金は元嫁と折半にします。犬を飼っていたので家の中が汚なくて、リフォームしてから売るとなると、手元にいくら残るのかという感じです。慰謝料代わりの養育費が月14万円とかなりの負担でしたが、下の娘が18歳になる今年10月に払い終えます。
東京・北区にある今の賃貸マンションは2DKで、家賃は11万円と少し贅沢ですが、人を呼べるので満足してます。レコードが趣味で、月に一度、バーでDJをします。観劇などを合わせると、趣味代は月に4万円になりますね。そのぶん、極力自炊をして食費は2万円に抑えています。
離婚もあって貯金はほぼゼロですが、体が許す限り、仕事は続けていきたいです。
<花輪の目>ーー(75点)
桜田さんの給料は月額固定で額面56万円で、つみたてNISAをしているそうです。一方、支出合計は44万円ほど。趣味代に4万円は多いと思いますが、芸能界に近い方なので、観劇代などはやむを得ないのでしょうね。「初めて支出を可視化しました。いいですね」と桜田さん。皆さんもぜひ試してみてください。
はなわようこ
三重県出身 青山学院大学卒業後、外資系投資銀行を経てファイナンシャルプランナーとして独立。現在は拠点をシンガポールに移し、ジム・ロジャーズ著『世界大異変』(東洋経済新報社)など翻訳家としても活躍
取材/文・鈴木隆祐