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年収は200万、実家の空き家に戻るも“家賃7万円”ワンルームは解約できない舞台役者にFPも辛口【50代男の余生計画を採点】
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2022.08.29 06:00 最終更新日:2022.08.29 06:00
50代男の「お金と余生計画」FP・花輪陽子氏が採点
◎海原浩輔(仮名・57歳)の場合
俳優兼フリーター
年収:約200万円 結婚歴:なし 貯金:数十万円
家族:両親とも死去 5人兄弟の4番め
30歳になるまで飲食関連の正社員として渡り歩いてきましたが、役者への夢が膨らんで、演劇の世界に飛び込みました。事務所には所属しておらず、舞台や自主映画への出演がおもで、ほとんどお金になりません。
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仕事は、複数の派遣会社を通じての倉庫作業が中心です。コロナ前は平均で月15万円ほどでしたが、昨年、仕事中に怪我を負い、住民税が非課税対象になりました。要は、年収100万円に満たなかったということです。
今は、大阪の実家に戻っています。高級住宅地にある、築40年の物件です。両親が亡くなって空き家状態で、長兄が僕を呼び寄せたんです。芝居のために川崎市の7万円のワンルームを契約中です。前のバイト先で一緒だった20歳下の女性と交際していますが、結婚は考えられませんね。
<花輪の目>ーー(50点)
今は実家の家財道具の整理や庭木の伐採などをしているそうなので、いっそ大阪でお仕事を見つけたほうが賢明かもしれませんね。演劇はアマチュアとしてでも続けられるはずです。お兄さんは、海原さんに実家をまかせたいと思っているのでしょう。また、お墓は兄弟全員が入れるものをお父さんが遺したとのこと。親心ですね。
はなわようこ
三重県出身 青山学院大学卒業後、外資系投資銀行を経てファイナンシャルプランナーとして独立。現在は拠点をシンガポールに移し、ジム・ロジャーズ著『世界大異変』(東洋経済新報社)など翻訳家としても活躍
取材/文・鈴木隆祐