3月24日から28日にかけて、「エンジンブレーキ」「車間距離」などのキーワードが、Twitterでトレンド入りしている。発端と思われるのが、3月22日のツイート。《エンジンブレーキをうざいと思う人がいる》という、ブログの文章のスクショ画像をアップしたものだ。
その文章は、
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・AT(オートマチック)車に乗る人には、MT(マニュアル)車のエンジンブレーキを「合図なしでの減速」だと思う人が多い
・車間距離を詰める癖があるドライバーは、とくに危険
・そのため、エンジンブレーキで減速する場合は、まずブレーキランプで合図すべき
――という内容のもの。このツイートには、28日時点で1.3万の「いいね」が付き、500近くのコメントが寄せられている。
そのコメントには
《ブレーキの基本はエンブレからでは?w》
《適度にエンジンブレーキを使わないと危ない理由も、教習所で習うはずなのに》
《車間詰める癖のあるドライバーのことなんかいちいち考えてられるか》
などの意見が並んでいる。
運転免許を持つ人なら知っているはずだが、エンジンブレーキとは、エンジンの回転を利用した減速方法。アクセルペダルから足を離すとエンジンの回転数が落ち、車は徐々に減速する。おもにMT車で多用されるが、AT車でもエンジンブレーキは利いており、ローギアにすることでより制動力を強めることができる。とくに、長い下り坂などでフットブレーキを多用すると「フェード現象」や「ヴェーパーロック現象」が発生し、ブレーキの利きが悪くなるため、エンジンブレーキを使うことが推奨されている。
SNSでは
《ブレーキランプパカパカさせながら走る奴のほうがよっぽど迷惑運転》
《エンジンブレーキをウザイと思う人はどれだけ車間詰めてるんだ...》
《てかエンブレがウザいって…そう考えるなら今すぐにでも免許返納した方が良いかと》
など、「エンブレは使って当然」派の意見が圧倒的に多いが、なかには
《確かにウザいエンブレの使い方する輩もいるわね》
《これ、ATじゃなくてMT車の場合はギアでブレーキランプなしに急激な減速が可能で、そういう嫌がらせ運転が実際にあるんだよ(イキりが自慢気に後続車に嫌がらせしてやったって話をきいたことがある…)。そもそも急なブレーキはまず迷惑だし、ブレーキランプで周りに知らせるのが正しい運転だと思う》
と、「うざい」派に理解を示す意見もみられる。
そんななか《エンジンブレーキで減速したら、迷惑運転で警察に通報された》というツイートまでもが注目を集め、“エンブレ論争”はさらにヒートアップしている。
現在、日本国内で走っている乗用車の9割程度、新車にいたっては99%がAT車といわれ、運転免許を持つ30代以下の6割以上は「AT限定」とされている。「オートマ大好き国民」ゆえの話題なのかも――。
( SmartFLASH )