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アメリカザリガニの野外放出が禁止に…飼えなくなったら「冷凍殺処分」調理するなら「寄生虫に注意」

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.01 17:43 最終更新日:2023.06.01 17:48

アメリカザリガニの野外放出が禁止に…飼えなくなったら「冷凍殺処分」調理するなら「寄生虫に注意」

 

 いまも郊外では、用水路などでイカの燻製などを餌にアメリカザリガニを取っている小学生を見かけるが、6月1日からこのアメリカザリガニとアカミミガメ(通称ミドリガメ)は、生態系に与える影響が大きいとして「条件付特定外来生物」に指定された。

 

 飼育などに規制ができたわけだが、これはいったいどのような法律なのだろうか。

 

 

「つかまえたり、ペットとして飼ったりすることは認められますが、『飼えなくなった』からと言って野外に逃がしたり、許可なく売買したりすることが禁止されました。

 

 つかまえてすぐその場に放すキャッチ・アンド・リリースは問題ありませんが、家に持ち帰って、後日、放出すると違反になり3年以下の懲役や300万円以下の罰金が科される可能性があります。たとえ、とった場所と放出する場所が同じでもダメです」(週刊誌記者)

 

 両種とも米国から持ち込まれた外来種。生命力と繁殖力が強く、アメリカザリガニは水草などに悪影響を与え、周囲の水質悪化を招く。アカミミガメは在来のカメの生息場所を奪ったり、田畑の根菜やイネを食い荒らす。

 

 ちなみに飼育下での平均寿命は、アメリカザリガニが5年、アカミミガメは20~30年と言われている。

 

「どうしても飼えなくなった」という場合はどうすればいいのか。環境省のホームページには《引取り先を探して、責任をもって飼える方に譲渡を行ってください》とあるが――。

 

 どうしても譲渡先が見つからなかった場合、殺処分もやむをえない。アカミミガメは《薬殺や冷凍などのできる限り苦痛を与えない適切な方法で行ってください》、アメリカザリガニは《適切な殺処分方法は冷凍等》として《冷凍については専用冷凍庫での実施が望ましいですが、やむを得ず家庭用冷凍庫で行う場合は、食材とザリガニが触れないようにし、厳重に包装ししっかり消毒を行う》と刺激的な注意喚起が書かれてある。

 

 実は、アメリカザリガニは、アメリカでは食用として多くの家庭で重宝されているという。日本でも通販サイトで売られている。

 

「もしご自分で取ってきたアメリカザリガニを調理するときは注意が必要です。寄生虫が多いので、1日以上水に入れて泥を吐かせ、その後にしっかり煮沸するなど細心の下処理が必要です。それからさらに蒸したり、ゆでたりするといいでしょう」(アウトドア専門家)

 

 エビ、カニを料理に使う中国でもザリガニは大人気だ。

 

「料理に使うのは日本のアメリカザリガニと同じ種類だと思います。低脂質で高タンパクだから中国では女性に人気です。激辛鍋料理にしたり炒めたり蒸したりします。いろいろな料理方法に合います。5月から8月くらいが旬ですね」(中国料理店スタッフ)

 

 インスタグラムなどでは、中国で大皿に山のように盛られた真っ赤なザリガニをかぶりついている写真が投稿されている。

 

「見た目はなかなか怖いものがありますが、養殖なので臭みはないです。ただ味は淡白なので、トウガラシやニンニク、香辛料などで味つけしないと美味しくないです」(同)

( SmartFLASH )

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