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麻倉未稀 テレビ企画で乳がん発覚、特殊な気管チューブで「すぐに復帰できました」現在もホルモン剤で副作用が
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.03 06:00 最終更新日:2023.12.03 06:00
40代後半から急激に高まる「がん発症リスク」。生と死の分かれ道で“選択”を間違えないために有名人7人が死の淵で選んだ、がん治療を徹底取材した。
2017年、歌手の麻倉未稀氏は『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)の企画で受けた人間ドックがきっかけで、乳がんのステージ2だと判明した。
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「番組で担当した医師は、ディレクターに告げず、直接私に連絡をくれました。東大病院ですぐに精密検査を受けましたが、結果はクロでした」
真っ先に悩んだのは、番組で結果を公表するかどうかだ。
「番組は、私の気持ちを尊重すると言ってくれました。がんの治療をしている間に仕事がなくなるのではないかと悩みましたが、公表することにしたんです。切除する手術を受けることになりましたが、治療を開始する前に『術後3週間で仕事に復帰する』と決めて治療に臨みました」
しかし、手術のために全身麻酔をおこなう際、気管チューブを喉に挿入するため、術後に喉に負担がかかり、回復には時間がかかることがわかった。
「医師に相談し、先端にスプーンのようなものがついた気管チューブを使用することで、抜くときに喉に傷がつかないという方法を取っていただきました。おかげで、すぐに復帰ライブに出演できました。一緒にステージに上がったみなさんに助けられながら歌い、幸せを噛みしめました」
乳がんを乗り越え、2022年にはデビュー40周年を迎えた。
「私の乳がんは、ルミナールAという比較的治療しやすいがんだといわれています。しかし抗がん剤が効かず、ホルモン療法が必要で、現在も薬を飲んでいます。ホルモン剤の副作用には体のほてりやのぼせ、関節痛、物忘れなどがあるんです。いまは歌手活動のほかに、こうした副作用のことなど、がんについて多くの人に知ってもらうための活動にも力を入れています」
取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)