ライフ・マネー
クルマの利用増える年末年始「軽自動車には軽油」の「間違い給油」に注意…高額修理につながることも
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.17 14:40 最終更新日:2023.12.17 14:40
《今さっきスタンド行ったら隣のレーンに居た女、N-BOX乗って来てる癖に『緑色のノズル』で給油しようとしてたから大慌てで止めたら変質者扱いして来たのでそのまま放置した》
12月16日、X(旧Twitter)に投稿されたこの一文が、軽自動車ユーザーの間で「これって“あるある”だね」と話題になっている。
【関連記事:「中身のないリーダーはいらないよ」岸田首相「ガソリン補助金」4月末まで延長するも、やまない大ブーイング】
投稿を補足すると、ホンダの軽自動車「N-BOX」はガソリン車。スタンドでは、赤色ノズルの「レギュラーガソリン」を給油しなければいけない。しかしオーナーの女性は、緑色ノズルの「軽油」を給油してしまったのだ。
「『軽自動車だから軽油』と思い込んでいる方は意外と多いんです。我々も、初心者と思われる方の給油は、注意深く見ています」と、セルフスタンド店員は語る。
日本自動車連盟(JAF)によると、2022年10月1日~10月31日の1カ月間に「燃料の入れ間違い」で出動した件数は「ガソリン車に軽油を給油してしまった」ケースが全国で57件、「ディーゼル車にガソリンを給油してしまった」というケースは39件。聞き取り調査では「レンタカーだったので」「軽自動車なので軽油を入れた」という理由が多かったそうだ。
では、うっかり給油ミスをしたら、クルマはどうなってしまうのか。JAFのサイトには「レギュラー・ハイオク車両に軽油を入れた場合はエンジン不調や停止、軽油車(ディーゼル車)にハイオク・レギュラーを入れた場合はエンジンが故障します」とある。
スタンド店員は「ガソリン車に軽油を入れると、エンジン出力が下がり、加速が鈍くなります。黒い排気ガスが出て、最終的にエンジンはストップします。軽油車にガソリンを入れると、排気ガスが白くなりアイドリングも不安定になります。エンジンがストップする可能性は高いです」という。
ちなみに「ハイオク車両にレギュラーガソリンを入れた場合や、レギュラー車両にハイオクガソリンを入れた場合は、一般的にはエンジンは故障しません」とJAFのサイトにある。
給油の間違いに気がついたときは、「エンジンを始動しないでください。電源もONにしないでください。整備工場で抜き替えが必要です」とJAFは注意する。この時点では、さほど大きな修理には至らないようだが、エンジンを始動させた場合は、ことは重大になる。
「一般的には燃料の入替および燃料フィルターの交換や燃料配管の洗浄などが必要となります。なお、軽油車(ディーゼル車)にガソリンを入れた場合は噴射ポンプなどが、故障している可能性があります」(JAFのサイトより)
こうなると、修理費用はかなり高額になる。
クルマの利用が増える年末年始。ディーゼル仕様の乗用車も多くなっているので、レンタカーではとくに注意が必要だ。
( SmartFLASH )