イヌを飼うと、高齢者の認知症発症リスクが40%低下する――そんな研究結果が注目を集めている。東京都健康長寿医療センターが発表したもので、都内の約1万1000人(平均年齢74.2歳)を対象に、2016年からの4年にわたる調査から明らかになった。
イヌの散歩をしたり、飼い主同士で社会的な関係が生まれることが、認知症リスクを下げる要因になっている可能性があるという。なお、ネコについては、発症リスクに差が見られなかったとしている。
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12月31日朝、NHKがこの件を報じると「X」では「認知症発症リスク」「イヌ飼育の高齢者」などがトレンド入り。SNSでは
《犬は散歩に連れていくから、運動の習慣ができるのが大きいよな》
《犬を飼うと認知症になりにくいのではなく、認知症になりにくい行動パターンを持つ人が犬を飼いがちということかもしれない》
《ネコが全く意味なくて笑った。イヌ凄いな》
などの声が。その一方で、このような意見も多い。
《犬は犬を飼いたくてなおかつ飼える人がお迎えするべきであって病気予防の存在ではないよってことは同時に広がって伝わってほしい!》
《認知症リスクを減らすために犬を飼うといいよ、て高齢者に促すのはやめて欲しい。「動物の寿命」も大切に考えて欲しい。体力が衰えて散歩できなくなった、飼うのが大変になった、予想より早く認知症になった、ていうケースが増える。高齢者支援の私たちの辛さも増える》
《だからって安易に飼わないでね。高齢者からの犬猫飼育放棄からの引き取りがすごく多いんだから。せっかく団体に保護されても、それまで適切な医療、お世話されてないことが多くて、苦しいまま死んでいってしまう子がなんと多いことか》
《犬の散歩が毎日の適度な運動とコミュニケーションが脳の活性化につながるんだよね。だから、犬を飼っても家族が代わりに散歩したりして、高齢者自身は散歩させてなければ認知症予防にはあまり繋がらない。そして独り身の高齢者が認知症予防目的で動物を飼うのは無責任だよ》
イヌの平均寿命は14.76歳。なかでも超小型犬は15.31歳で、小型犬の14.28歳、中・大型犬の13.81歳より長い(一般社団法人ペットフード協会の調査より)。
コロナ禍で在宅時間が増えたことで、ペットを飼う人が増えたものの、「思ったよりたいへん」と、飼育放棄が相次いだという話もある。くれぐれも、安易に考えてほしくはないものだ。
( SmartFLASH )