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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】猫ンパニオン
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2017.12.23 06:00 最終更新日:2017.12.23 07:32
「おちよと申します。お世話になります。30分、よろしくお願いします」
民宿「金龍のお宿 田舎」の女将・金野亜紀子さんがそう言って部屋の襖を開けると、まだ生後2カ月半の「おちよ」が飛び込んできた。おちよは部屋を探索して走り回ったりと、元気いっぱい。
注目の観光地として人気がV字回復中の熱海駅から、伊豆半島沿いに南に3駅下った温泉地、網代。ここにある民宿「金龍のお宿 田舎」では、ユニークな「猫ンパニオンプラン」を提供している。コンパニオン代わりのねこが30分間、部屋で “接客” してくれるというものだ。
宿には、ほかに2匹の黒ねこがいる。女将が顔を見た瞬間、名前がひらめいたという後藤ちょっち(以下「ちょっち」・黄色いヒモのねこ)、いちばん古株のくろ(赤い首輪のねこ)だ。
おちよとちょっちは、熱海の有名なパワースポット・伊豆山神社生まれ。くろは、ねこのいる温泉民宿として有名な伊東の「海風荘」から、女将に引き取られた。猫ンパニオンプランでは3匹のうち、1匹が部屋に来てくれる。
「くろは散歩が好きで、肝が据わった性格。それに比べると、ちょっちは少し人見知りで、おとなしいですね。でも、くろの危機を救うしっかり者の一面も。
このあたりでは畑を荒らすハクビシンを捕まえるため、ワナを仕掛けることがあるのですが、ある日、くろが散歩中にワナにかかって、ケージに閉じ込められてしまったんです。
すると、ちょっちがニャーニャーと鳴いて私に知らせに来て、くろのところまで連れて行ってくれたんですよ」(金野さん)
2匹はおちよがじゃれついても、怒ることなく大人の対応。最近では噂を聞きつけ、わざわざ香港から泊まりに来るねこ好きもいるという。ねこと温泉、ダブルで癒やされる旅はいかが?
(週刊FLASH 2017年10月3日号)