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「シウマイ弁当」ついに1000円超え! 崎陽軒が明かす“実質値上げ”“ステルス値上げ”絶対しない「ファンへの思い」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.27 18:15 最終更新日:2024.12.27 18:15
年末年始、帰省のため新幹線に乗る人も多いことだろう。しかしあの“定番駅弁”を気軽に食べられるのは、今回の帰省が最後になってしまうかもーー。
12月25日、「シウマイ」や「シウマイ弁当」を販売する「株式会社崎陽軒」は、シウマイや弁当類など、計113品目を2025年2月1日から値上げすることを発表した。
「昔ながらのシウマイ 15個入り」は660円から700円へ、「シウマイ弁当」は950円から1070円へと値上げ。シウマイ弁当は1000円の壁を突破することになる。
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経済担当記者はこう話す。
「『シウマイ弁当』は2022年10月に860円から40円値上げし、2023年10月に現在の価格になりました。しかし、今回の値上げ報道に対するXの声を見ても《これからもシウマイ弁当買います》や《中身を減らさないで値上げに踏み切ってくれるの信頼しかない!!》といった、ファンからの声援が多く、値上げを嘆く声は少ないようです」
今回の値上げについて、崎陽軒の広報担当者に聞いた。
「ニュースリリース資料にもありますように、原材料や包装資材、諸経費の高騰が続いているなかで、たいへん心苦しくはあるのですが、今回の改定に踏み切らせていただきました。
直接、私たちの部署にお客さまからのお電話は、いまのところはありませんが、SNSを拝見する限りは、温かいお声や前向きなお声とかもいただいたりして、たいへんありがたい気持ちです」
商品の値上げについては、内容量を減らすことを明かしたうえでの“実質値上げ”や、消費者がわからないよう、内容量を減らすアナウンスすらない“ステルス値上げ”という手法を選ぶメーカーも多い。
しかし、今回の崎陽軒は堂々と値上げすることを選択した。広報担当者はこう続ける。
「製品の品質維持ということが大事ですので、そうした(形の)値上げは考えていません。今回、価格改定させていただいた『シウマイ』や『シウマイ弁当』というのは、ファンの方がけっこういらっしゃいます。
そんななか、おかずを変えたりとか、レシピを変えたりということは、品質を落としてしまうことになるので、そこは変えません。また、大きさや量も変えていないです。これまでと同じものを提供していくために、価格改定をさせていただきました。
本当に、横浜市民のみなさまはじめ、多くの方にとってなじみのある製品ですので、内容量やおかずを変えるというのは、難しいと考えます」
ある崎陽軒ファンは値上げについて、Xにこうポスト。
《全然構いません!それで崎陽軒が続くなら!》
1908年に創業した崎陽軒は「シウマイ」を1928年に発売開始し、1954年には「シウマイ弁当」の発売が始まった。
値上げではへこたれない“心強いファン”が大勢いるからこその、長い歴史なのだ。
(記事内の値段はいずれも税込み)
( SmartFLASH )