ライフ・マネーライフ・マネー

人気ラーメン店、客のクレーム投稿に真っ向反論して客が謝罪…炎上を “鎮火” させた店側の防衛策とは

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.06 18:52 最終更新日:2025.01.06 18:54

人気ラーメン店、客のクレーム投稿に真っ向反論して客が謝罪…炎上を “鎮火” させた店側の防衛策とは

人気ラーメン店・豚山(公式サイトより)

 

 2024年12月31日、とある女性ユーザーがXにポストした二郎系の人気ラーメンチェーン店への苦言をめぐり、賛否が巻き起こった。

 

「女性ユーザーは、ふだんからラーメン二郎などを好んで食べているようで、この日は二郎インスパイア系で知られる『豚山』を訪れ、“全マシ” を注文したそうです。

 

 女性は、その際にお店から提供された1杯の写真をXにアップ。丼から、こぼれ落ちる寸前までギッチギチに野菜を盛られた1杯に《食べ物で遊ばれたから2度と行かねー、最悪、マジで不快 全マシコールでこれはさすがにきしょいよ》《「多いけど大丈夫?」のお得意の女は食い切れないだろのツラされてマジでキモかった…》などとポストしました。

 

 このポストには『女性差別だ』などと大きな反響が集まり、女性に対する擁護の声が多くあがりました。あまりの反響の大きさに、女性のポストを当該店も把握したようで、お店側は女性のポストを引用し、真っ向反論。

 

【関連記事:「一風堂」「飯田商店」「天下一品」人気ラーメン店の鍋つゆ「極レシピ」14選】

 

 お店が二郎系のチェーン店『豚山』荻窪店だったことがわかりましたが、店側の反論によって女性擁護の流れが大きく変わりました」(ラーメンライター)

 

「豚山」は12月31日、公式Xを更新。女性のポストを引用しつつ、《こちらの投稿について言及させて頂きます》とポスト(※現在、女性のポストは削除済み)。

 

 続く投稿で、「豚山荻窪店に関するご報告」として《従業員ヒアリングと店内カメラ確認の結果、投稿内容は事実と異なることが判明しましたのでご報告させていただきます》とポスト。確認の結果、女性のオーダーは「全マシ」ではなく「全マシマシ」だったと説明。

 

 さらに続くポストで、《当日、「全マシマシ」とのご注文に対し「量が多いですが大丈夫ですか?」と確認し「大丈夫」との返答を受け、さらに「もっと盛って」とのご要望に応じ規定量以上を提供しました。当該投稿内容が事実と異なることで、お客様や店舗への誤解が生じることを大変残念に思います》

 

 と、事の経緯を明かした。

 

「女性は《マジで嘘は付いてない。もっと盛っても言ってない》などと数回にわけて反論したものの、1月3日にそれまでのポストを全削除。

 

 新たなポストで《身内に向けてポストしたつもりが想定外のスピードで拡散されていきスクショもされ削除のタイミングを見失ってしまっていました》と告白。

 

《私の記憶違いでマシマシで注文していたかもしれません。認めます》としつつ、それまでの注文経験から、お店で表記されている600g以上が提供されることはあり得ないと思っていたことを説明。

 

《コールの間違えがあれば認めますが、もっと盛ってくれ発言に関しては確実に言っていません》と主張しつつ、最後は騒動になったことを謝罪。《二度と行かないので安心してください》とつづりました」(同)

 

 改めてラーメンライターが語る。

 

「そもそも豚山での『全マシ』というのは、ニンニク、野菜、アブラ(背脂)、カラメ(味の濃さ)と、すべてのトッピングを増す注文のことで、麺の量自体は変わりません。

 

 店内に表示されている『ご注文方法』の説明書きには、全マシの野菜量は450g、野菜マシマシの場合は600gという表記があります。女性の説明では、これをもとに提供される量をイメージしていたと思われますが、『もっと盛って』発言に関する言い分が双方で食い違っているため、これ以上の真偽はわかりません。

 

 ただ、女性の一方的な書き込みだけを見てお店を批判していた人が、結果的に、かなり恥ずかしい思いをすることになったのは事実でしょうね。

 

 ラーメン店にとって、こうした炎上騒動はお店の経営自体を揺るがす非常に大きな問題です。

 

 今回、店内に監視カメラがあり、それを確認したという点が非常に大きかったでしょう。また、感情的にならず、理路整然と反論したことも多くの人を納得させ、無事 “鎮火” させる要因となりました。

 

 客のクレームから店側が自衛する手段のひとつとして、今後も参考になるのではないでしょうか。

 

 女性側としても不快に思ったのは事実でしょうし、これほど炎上させるつもりもなかったはずです。ひとたび議論が分かれると、当事者の意向を無視して一気に炎上してしまうというSNSの悪い特性が出てしまいました」

 

 たかがラーメン、されどラーメン。

( SmartFLASH )

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

ライフ・マネー一覧をもっと見る