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「ラーメン6kg」の陰で…大食いYouTuberの意外な「節制生活」ふだんは食パン1枚、発酵食品、定期検診も欠かさず

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.11 06:00 最終更新日:2025.01.11 06:00

「ラーメン6kg」の陰で…大食いYouTuberの意外な「節制生活」ふだんは食パン1枚、発酵食品、定期検診も欠かさず

粗食生活を送るMAX鈴木(左)、ロシアン佐藤は発酵食品にどハマり

 

 ラーメン6kg、わんこそば600杯を難なく食べる猛者は、日常生活では驚くほどストイックに暮らしていた――。大食いYouTuber4人に聞いた、大食いしない日の「節制術」とは!?

 

■大食い歴10年・MAX鈴木【月1歯医者、2カ月に1回定期健診……「嫁さんとの約束」でふだんは粗食を徹底】

 

 朝食は6枚切りの食パン1枚、昼食はかけそば、夜はおつまみ……。MAX鈴木の、 “大食い” 以外の日の食生活だ。

 

 

「嫁さんと交わした『鉄の約束』のせいなんです(笑)。2カ月に1回定期健診をして、血圧が高いとかコレステロール値が上がっているとか、何らかの異常が見つかったら、その時点で大食いの活動はストップしなければいけないんです。動画配信は生活に関わることなので、絶対に継続していきたいですからね」

 

 だからこそ、ふだんは粗食生活を徹底しているのだ。

 

「実際、揚げ物や肉を大食いした翌日に血液検査を受けると、脂質が爆上がりしているので、医者が驚いて、『いったい、何があったんですか?』と聞かれます」

 

 ラーメンを35杯、餃子を7kg、牛丼を15杯も食べれば、妻が夫の体を慮(おもんぱか)るのは当然だろう。

 

「ほかにも、月に1回は歯医者に行き、年に1回は人間ドック。胃カメラ、大腸カメラも入れます。ただ、今後は加齢とともに、異常値が出ることが増えてくると思うので気をつけています。 “大食い” は危険ですから、体調管理はマストです!」

 

――管理栄養士・水流琴音(つることね)氏からひと言――

 

 血液検査を定期的に受け、ご自身の身体状態を把握しながら、健康を害さないように徹底されている点が素晴らしいと思います。

 

 ふだんの食事ではカロリーを管理されていますが、量を意識するあまり、代謝に必要なビタミンやミネラルが不足しがちにならないよう、おかずも意識的に摂っていただけると、よりいいと思います。

 

■大食い歴17年・ロシアン佐藤【デスクワーク中にエアロバイク! 発酵食は資格を取るほど、どハマり】

 

 自宅のリビングには、真っ白なエアロバイクがあった。

 

「これ、便利ですよ。デスクワークしながら有酸素運動ができるんです」

 

 ラーメン6kg、わんこそば600杯、ハンバーグも6kgを平らげるなど、異次元の胃を持つロシアン佐藤。2023年に「発酵プロフェッショナル」の資格を取得した。

 

「菌の魅力に気づいてから、どハマりしました。自宅には、自家製の味噌、醤油、甘酒、塩麹などがあります。腸内の細菌は多様なほうが体にいいといわれているので、いろいろ食べています」

 

 野菜も食べる量がすごい。

 

「実家が農家だったので、昔から白菜1玉、キャベツ1玉とか普通に食べます。きゅうり30本を全部酢の物にして、私が半分食べたこともあります。野菜好きなので、栄養バランスが取れているのかも」

 

“大食い” の日ではなく、ふだんの食事も一日6~7回、1回3人前は食べるという。

 

「おなかすいちゃうんですよ(笑)。でも、尿酸値がめちゃくちゃ高い時期があって、『男性なら痛風の症状が出てもおかしくない』と言われてからは、年に1回は人間ドックで検査しています」

 

――管理栄養士・水流琴音氏からひと言――

 

 佐藤さんのおっしゃるとおり、良好な腸内環境には菌の多様性が重要であるといわれています。運動不足になりがちなデスクワークで、エアロバイクを活用して上手に運動時間を確保されていることが、健康管理になっているのだと思います。

 

 女性の場合、女性ホルモンが尿酸値をコントロールしますが、年齢とともに分泌が減ってくるとされています。これからも定期的に検診を継続してくださいね。

 

■大食い歴4年・成宮るい(るいるい)【ドーナツ10個の翌日はバランス重視 ストレッチ&ウオーキングも欠かせません】

 

「体重が、ここを超えたらやばいぞ、私! というボーダーラインがあって、そこに到達したら運動量を増やします」

 

 不二家やミスタードーナツでスイーツ10個以上を「食レポ」するなど、モッパン(食事動画)系YouTuberとして人気のるいるい。週に1、2回の “大食い” 動画撮影翌日は、とくに食事に気を使っているという。

 

「朝食は野菜をたっぷり入れた味噌汁。お昼は抜いて、夜はサラダ、焼き魚、ご飯と栄養バランスを考えた食事にしています。また、腸内環境をよくするために、ヨーグルトは意識していろんな種類を食べています。ストレッチ、ウオーキングも欠かせません」

 

 日常生活のなかでのカロリー消費も心がけている。

 

「駅ではなるべく階段を使って、電車内では立つようにしています。自宅では腹筋とスクワットを30回ずつ。毎日続けることが大事ですね。あと、私は甘いものが大好きなんですけど、ふだんはお菓子は食べません。たまに、いただきものがあって食べてしまったときは、腹筋を20回します。お酒も控えています。そのぶん “大食い” 撮影の日は、たくさんいただきます(笑)」

 

――管理栄養士・水流琴音氏からひと言――

 

 電車内での過ごし方など、日常の活動量を増やす工夫がとても上手だと思いました。るいるいさんのように、日常生活で運動量を増やせるところを考えてみてもいいですね。

 

 また、自分との約束をしっかり守り、撮影日とメリハリをつけられていることが、体型維持に繋がっているのではないかと思います。

 

■大食い歴4年・TAIYO【廊下を20分ひたすら散歩し、午後3時には一日の食事を終えます】

 

「こう見えて高校時代、体重が80kgあったんです。ダイエットを決意し、食事や運動について独学して58kgにし、今の生活スタイルになりました」

 

 6kg超の「二郎系ラーメン」をペロリと平らげるなど、週2回 “大食い” に挑戦する動画をアップするかたわら、栄養士の資格取得を目指す学生でもあるTAIYO。

 

「朝6時に起床して、ベッドの上でストレッチを10分ほど。自宅の廊下をひたすら往復する散歩を20分。朝食は豆乳もしくはコーヒーを1杯。昼と夜は雑穀米、野菜が中心で、午後3時までに食べ終わるようにしています。そして消化のために1時間空けて、お風呂に入ります。入浴は朝と夜の2回、それぞれ30分から60分入ることで、一日2kg以上、体重が落ちます」

 

 午後6時以降は食べ物をいっさい口にせず、午後10時に就寝するという。

 

「僕はストイックな性格なので、食事の栄養管理や適度な運動、そして、 “大食い” も楽しんでやっています。夜中におなかがすいたら? 炭酸水か白湯を飲んで寝ちゃいますね」

 

――管理栄養士・水流琴音氏からひと言――

 

 夜から翌朝までに食べない時間を設けることで、細胞が掃除をおこなってくれる「オートファジー」が活性化するため、体調管理のひとつとなっている可能性があると思いました。ただ、絶食時間が長いので夜間低血糖になっていないか心配です。睡眠前に、温めた豆乳などを補ってあげてもいいと思います。

 

写真・木村哲夫

( 週刊FLASH 2025年1月21日・28日合併号 )

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