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長谷川初範 「『みよしの』があれば十分だった」北海道のハングリー時代を支えた「ぎょうざ定食」【ローカルチェーン愛を語る】
北九州から “黒船” 資さんうどんが関東に初進出するなど、いま注目が集まる「ローカルチェーン」。今回は通販やアンテナ店で買える逸品をお取り寄せ。地元に縁ある有名人が「青春の味」への愛を語った!
俳優の長谷川初範は北海道・紋別の生まれ育ちだが、電車で6時間を要する札幌には中高生時代に足繁く通った。
「母の実家があって、よく遊びに行ったんだ。古本屋を巡ったり、ときにジーンズを探したりね。予備校の夏期講習も、そこから通ったな」
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講習の後に食べたのが、みよしののぎょうざだった。
「久しぶりに食べたけど、やはりうまいねぇ。皮が厚めでもちもちしている。ニンニクが強めなのは北国ならではだと思うけど、こうやって自分たちで焼いて食べるのも、悪くないね」
実家はスーパーマーケットを経営していたが、アメリカ留学の手続きをしているさなかに倒産した。
「みよしののぎょうざ定食は当時、380円だったかな。日本の大学を受験しようにも準備不足で、この先どうしたらいいかわからないハングリーな時代だったけど、みよしのがあれば十分だった。そんなとき、札幌で大規模な邦画の回顧上映を観てね。それが、上京して映画学校に入学するきっかけのひとつなんだ」
【みよしの】
大衆食堂、甘味処としてスタートし、1967年に餃子専門店に。1977年、定番の「ぎょうざカレー」を提供開始。1988年からはチルド餃子を発売し、道内に広く定着した。歌手の大黒摩季や芸人の加藤浩次、俳優の大泉洋はぎょうざ定食派、EXIT・兼近大樹はカレーと餃子のセット派。公式サイトやアンテナショップで買える
はせがわはつのり
1980年、『ウルトラマン80』(TBS系)の主人公に抜擢される。舞台『No.9ー不滅の旋律ー』、NHK BS時代劇『雲霧仁左衛門ファイナル』に出演中。「北海道には満州に行って戻った人が多い。だから、餃子文化がいち早く定着したんだろうね。商売をしていたウチは家族が多く、餃子はいっぺんに150個ぐらい焼いたもんなぁ」
取材/文・鈴木隆祐