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流出なんて絶対イヤ「仮想通貨」やるなら「財布」で保管せよ!

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.26 16:00 最終更新日:2018.03.26 16:00

流出なんて絶対イヤ「仮想通貨」やるなら「財布」で保管せよ!

 

「コインチェックは、僕も取引をしていたので、今回の報道を聞いたときは驚きました。でもきちんと管理していたので、まったく被害には遭いませんでしたよ」

 

 そう語るのは、仮想通貨で投資をおこなっている40代のサラリーマン・Aさん。

 

 仮想通貨の危険さや取引所の脆弱性が指摘される一方で、SNSアプリの「LINE」は1月31日、仮想通貨事業に進出することを発表した。

 

 また、フリーマーケットアプリ大手の「メルカリ」も、2018年内に仮想通貨での決済を導入するとしている。

 

 今からでも仮想通貨取引にチャレンジしたい、という人は、流出を防ぐためにどうすればいいのだろうか。今回の流出騒動の際、新聞などで「ホットウォレット」という言葉を目にした人も多いはず。

 

「ホットウォレットとは、常時ネットワークに接続したまま管理されているウォレット(財布)のこと。つねに、ハッキングの危険にさらされているといえます。

 

 仮想通貨がホットウォレット内にあるのは、取引所やアプリの中に仮想通貨を置きっぱなしにしている状態です。ネットから切り離された状態=『コールドウォレット』で管理するのが基本です」(Aさん)

 

 それでは、コールドウォレットで管理するには、どうすればよいのか。ここで必要になってくるのが、「ハードウェアウォレット」と呼ばれるアイテム。

 

 手のひらに収まるほどの大きさで、USBケーブルでパソコンなどに接続し、取引所からウォレットに仮想通貨を送ることができる。

 

 実際はウォレット内に仮想通貨が保管されるわけではなく、送受金に必要な仮想通貨のアドレスと秘密のキーで、仮想通貨を管理する仕組みだが、ウォレットをパソコンから外してしまえば、完全にネットからは遮断される。日本デジタルマネー協会代表理事の本間善實氏もこう話す。

 

「現在、いちばん信頼性が高い仮想通貨の管理方法は、ハードウェアウォレットといえます。数種類が販売されており、使いやすくておすすめなのがTREZOR。Ledger社の製品も人気が高いです」

 

■「iPod touch」でも保存可能?

 

 写真付きで2つのハードウェアウォレットの使い方を解説した。どちらも初期設定がやや複雑で、外国の製品のため説明が英語だったりするので、最初は面食らうかもしれない。

 

 しかし、ネット上には日本語によるわかりやすい説明が数多く掲載されている。これらのハードウェアウォレットは、検索すると通販で簡単に手に入る。 

 

「しかし、ハードウェアウォレットの偽物を買ってしまうと、仮想通貨が盗難にあうこともあるので、必ず開発元から買うこと」(本間氏)

 

 使用する際には、秘密キーである数字のパスワードを、忘れないようにすること。また、初期設定で出てくる『リカバリフレーズ』と呼ばれる英単語を、必ずメモしておく必要がある。これをなくすと、仮想通貨を永遠に取り出せなくなってしまうからだ。

 

 さらに、こんな方法もある。

 

「アップル社のiPod touchを、ウォレット専用にしてしまう方法があります。『ブレッドウォレット』というアプリをインストールして、必要なとき以外はオンライン使用しなければ、ハードウェアウォレット同様に使用することが可能です」(本間氏)

 

 そしてじつは、もっとも安全とされる方法がもうひとつある。それは、仮想通貨の情報を二次元コードなどの状態にして、紙に印刷してしまうこと。

 

「ペーパーウォレット」と呼ばれ、完全にネットから切り離されているので、ハッキングのリスクはゼロになる。しかし紙なので、燃えてしまったり、物理的に盗まれたり……といった別のリスクが発生するので、注意が必要だ。

 

 最新の技術で誕生した仮想通貨なのに、現金と同じ紙での保管が安全というのは皮肉な話。投資も保管も、結局は自己責任なのだ。

 

(週刊FLASH 2018年2月20日号)

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