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ご当地餃子に勝るとも劣らない「進化系餃子」おすすめは
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.04.15 06:00 最終更新日:2018.04.15 08:47
赤坂の一等地。餃子型シャンデリアの下で、鴨肉の餃子にスパークリングワインを合わせてーー。ここGYOZA IT. ※1は、店員も客も多くが外国人だ。
「4日続けて来られる方もいました」
江崎誠店長が驚きの声を上げた。いま、日本の焼き餃子は、世界から注目を集めつつある。『ミシュランガイド東京 2018』には、浅草の餃子の王さま ※2や飯田橋のおけ以 ※3など、過去最高の6店舗もの餃子専門店が掲載された。
いま、餃子に何が起きているのか。その進化に迫ってみたい。
「女子会やばい! 美味しかった!」
「いえい めっちゃうまだよ」。♯WARASHIBE GYOZA ※4と、店名でインスタグラムを検索すれば、若い女性たちの書き込みが多数ヒットする。
ビジネス街・神田にありながら、若い女性をターゲットに成功している同店。20種類以上のメニューのなかで、特に人気なのが「鉄板餃子フォンデュ」だ。
「お客様の9割は20〜30代の女性ですね。チェーン店と価格で、老舗と味で競っても仕方がない。“邪道”かもしれませんが、インスタなどへの投稿をきっかけに、来店するお客様が急増しました」(荒井悠吏オーナー)
元フレンチシェフが創る赤坂の赤坂餃子バル GYOZA! 365 ※5に、駅から遠い場所にありながらシナモンが香る餃子を求め客が絶えない飯田橋のPAIRON ※6。
いま、ご当地餃子に勝るとも劣らない新規出店ラッシュを見せているのが、「進化系餃子」なのだ。
「ぎらぎらとニンニク臭くて、裏がこんがりと焼き上がったのをやっつけると、全身に力がみなぎった」
1988年4月16日の朝日新聞で、老舗店・ミンミン(漢字は「王」に「民」)羊肉館はこのように紹介されている。それから30年、いまや “GYOZA” へと驚くべき進化を遂げた焼き餃子は、寿司、ラーメンに続いて、世界中の胃袋を掴みつつあるのだ。
取材・文 塚田亮一
つかだりょういち 餃子専門ブログ「東京餃子通信」の編集長。これまで食べ歩いた餃子店の数は1000店以上。本職はIT企業の取締役
※1運営は味の素冷凍食品(株)。「茄子GYOZA」は702円。鴨肉が練り込まれた「ワインに合うカモ!GYOZA」は713円
※2創業昭和29年。雷門のすぐ近く。サクサク食感の「王さまの餃子」(420円)
※3カリッ、モチッ、ジュワーの三拍子揃った餃子(600円)。湯麺(タンメン)(680円)も名物
※4チーズタッカルビにインスパイアされた「鉄板餃子フォンデュ」(2人前2,203円)。チーズを絡めながら食べる新感覚の餃子だ
※5「ゴルゴンICEの肉ペッパー餃子」(842円)は、熱々の餃子の上に、凍らせたゴルゴンゾーラチーズをかけて食べる!
※6白龍餃子(390円)は、煮豚を作った際に使った「豚醤油」で食べると絶品。パクチートッピングも合う
(週刊FLASH 2018年2月27日号)